クリエイター/ディレクター
最愛の娘へ贈る「おばけの世界」を「絵本」や「メタバース」に創っている人。創造を続けている目的は『100年残るIPとしておばけのパッチを新たな文化にし、子どもにおもしろい未来を贈る』。
どうも。メタバースクリエイター&ディレクターの「いけもとしょう」と申します。
今回は、私が考える『メタバースのビジネスモデル』についてお話をさせて頂きます。「メタバースでイベントを開催する」「新規事業としてメタバースに参入する」など、様々な方法はありますがいずれにしても『マネタイズ』からは逃げられない問題だと思うので、ぜひご覧ください。
まずはメタバースの空間を1つ準備します。
ファンを抱えている人をその空間にお呼びしトークショーを開催します。参加者の方からは参加料を頂きます。
……と書いたら「そんだけ?」と思われるかもしれませんが、基礎的なアイデアとして私は考えています。現実で開催されるトークショーと同じですね。理想を言うと「お呼びしてトークする方のファンが、メタバース慣れしている」となお良いですね。人が行動を起こすとき、止めてしまう主な原因は『面倒』という感情です。
そんな中、好きな人のトークショーだからといって『アプリをダウンロード』して、『メールアドレスとパスワードを登録』して『必要事項を入力』。これだけで面倒……となるのが普通です。
さらに理想を言うと「トークする人がメタバースでしか会えない人」だと、より一層いいですね。
現実世界にいる要人や芸能人はもちろんですが、本当の意味で『メタバースでしか会えない人たち』となるとVTuberさんとか。最近私もYouTubeで見てしまう、ホロライブ・宝鐘マリンさんの生トークとか間近で見てみたいから絶対行く…。
いずれにせよ、主催者周りや参加者周りのファンコミュニティの中で、『メタバース』を根付かせておくことが第一歩かもしれませんね。
株式会社HIKKY様が夏と冬に開催している、バーチャル上の世界最大イベント『Virtual Market』。
世界中から100万人以上が訪れ、ギネス記録も所有している超巨大な祭典です。
2023年夏開催時、私も遊んできましたがすっごい楽しかったですよ。なんせ空間のスケール、クオリティ、どれも素敵すぎて…。
そんな『Virtual Market』の空間を歩いていると、「なるほどここでマネタイズをしているわけか」というヒントもたくさん隠れていました。
それが『出店や広告』です。
具体的な企業は出しませんが(調べれば出ますが)、とある企業はメタバース空間の中にお店を出していたり、とある企業はメタバース空間に創られた街の看板に広告を出していたり…。はたまたワールド丸々1つが、とある企業やブランドの世界観を元に創られていたり…。クリエイターさんやアーティストさんが自分のブースをイベント空間内に出店していたり…。
出店企業のターゲットがメタバース領域の層と重なっていたら、もちろん出店や広告は有りですし、企業としては「『Virtual Market』に出店してメタバース領域に参入したぞー!!!」と大きな声で言えますからね。
お客さんのイベント参加料がかからない代わりに、ここでマネタイズをしているんだろうなと感じました。
もちろんこれらを支えるのは、株式会社HIKKY様を中心としたクリエイターさん、アーティストさんが生み出す、超絶クオリティのメタバース空間があってこそ成り立つことですけどね。
現時点では「メタバースだから特別なことをしなくては…!」という考えは捨て、現実のマネタイズ方法をメタバースに落とし込むという段階なのだと思います。
あとマネタイズを抑えたうえで大切なのは、「なぜやるのか」「何に繋げるためにやるのか」です。
結局は『メタバース』も手段の1つなので、企業の現在の課題解決や未来の展開に繋げられそうなら参入する……のが一番だと思います。