クリエイター/ディレクター
最愛の娘へ贈る「おばけの世界」を「絵本」や「メタバース」に創っている人。創造を続けている目的は『100年残るIPとしておばけのパッチを新たな文化にし、子どもにおもしろい未来を贈る』。
日本発のメタバースプラットフォーム「Cluster(クラスター)」。
(引用:クラスター株式会社 プレスリリース)
私が初めて触れたメタバースもClusterだったと思います。
細かいことは抜きにして特徴を上げるとするならば、「圧倒的な国内認知度の高さ」、「圧倒的使いやすさ」です。メタバース初心者の企業様やユーザーの方も、あっという間に使い方を覚えられると思います。
メイン言語も日本語だったと思うので、そこも使いやすさの要因の1つです。
また、PCやVRゴ-グルはもちろんのこと、スマホアプリとして使うこともできるため、いつでもどこでもワールドに入れるのが素敵だなと思います。
ちなみに、Clusterでは誰でもメタバースの空間を簡単に創ることができます。
……メタバースの空間を創るのって大変なんですよ。
Blenderなど3DCGモデリングソフトで形を創って、テクスチャを貼って、UnityやUnreal Engineでゲーム開発やプログラムを組んで…。激ムズです。
Clusterもこの方法でワールドを制作し、アップロードすることもできるのですが……。
注目したいのが「ワールドクラフト機能」。なんと別ソフトを介することなく、Cluster内でClusterにアップロードするワールドが創れちゃうという!
ありもののアセット(椅子や机などワールドに設置する置物)も初めから揃っており、アセットを設置していくだけで、簡単にワールドを制作することができます。
「日本人向けに」
「メタバースの間隔を掴むために」
「簡易でいいからワールドをまず1つ創りたい」
ぜーんぶ、Cluster1つで解決です。
ニューヨークの企業が運営しているメタバースプラットフォーム「Spatial(スペイシャル)」。
(引用:Spatial公式サイト)
皆さんはご存じでしょうか。知らない人も多いかもしれませんが…。
何を隠そう、私がふだん打合せなどで使っている事務所は、「Spatial」にあります。
まず、PC・スマホ・VR、どれも対応しています。割としっかり創りこんだワールドをアップロードできるので、美しくクオリティの高いワールドを創ることができます。
そして……。ここが一番大事なところだと思うのですが……。
なんと、商用利用が無料なんです。
課金ユーザーになると、より多くの機能を使えますが、基本的には事務所を持とうが有料のイベントを開催しようが、無料で使えます。ただし、Spatialは現在進行形でバリバリアップデートされているので、商用利用無料がいつまで続くかは不明です。
とはいえ空間に画像や動画、PDFファイルなどを放り込むだけで空間にデータが現れたり、画面共有で誰かの画面を表示できたりと……。わりとビジネス寄りというか、メタバースで何か事業や打合せをするには非常に使いやすいプラットフォームだなと感じました。
香港に本社を構えるブロックチェーン上のメタバース「The Sandbox」。
(引用:TheSandbox 公式サイト)
海外だとadidas、GUCCI、Warner Musicなどなど、大手企業がどんどん参画していたり、日本国内でもavex、渋谷109などが参画しています。
また、国内有名IP(知的財産)のキャプテン翼、北斗の拳などもワールドを公開しており、現在盛り上がりまくっているメタバースです。
The Sandboxの特徴を大きく2つに分けると「ボクセル」「ブロックチェーン」かなと思います。
「ボクセル」と言われて私たちが思いつくものと言えば……。『マインクラフト』ですね。まさにあのテイストです。
ブロックの組み合わせで創られたアバターや置物、建築物で世界を旅するみたいな!
もちろん『マインクラフト』のおかげで「ボクセル」は市民権を得ていて、国内外問わず多くの人に受け入れられるものとなっています。世界を前提にしたプラットフォームならではの考えですね。
また、クリエイターとしての感想は、非常に創りやすい。これです。
なんせブロックを積むだけだから。そして実際に『マインクラフト』勢がThe Sandboxのクリエイターとして参加するケースも少なくありません。もっとクオリティの高いワールドが出来上がっていくんだろうなあと感じています。
そして、The Sandboxの特徴2つ目は「ブロックチェーン」です。
暗号資産やNFT(Non Fungible Token)が関わってきます。さらにThe Sandboxはマップが約160,000個の土地に分割されており、その1つ1つがNFTになっています。
つまり「NFTの土地を購入しないと、ワールドを創っても公開できない」という意味です。
そしてこの土地が、(2023年11月)現在10万円弱します。
でもそれだけの価格で土地を買うメリットももちろんあります。土地を持っていると「土地を人にレンタルする」「土地の上にワールドを公開し、入場料を頂く」「創ったアセットを販売する」など様々な方法でマネタイズできます。
これらを込みで考えてみると……。
土地、欲しくなっちゃいますよね。
The Sandboxを始め、「メタバース」というものは、一般論として参入障壁が高い印象があります。
ゲーミングPCがないと高画質で楽しめなかったり。
VRゴーグルは高いし重いし。操作方法も難しければ、すぐ酔っちゃうし。
暗号資産とかNFTとかちんぷんかんぷんだし。
ただ、その壁の向こう側に広がるのは圧倒的な「可能性」と「世界」です。
今この瞬間、あなたも壁を越えてみてはいかがでしょうか。