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2023.12.12

【連載】「メタバースの土地」って何?

メタバースクリエイター&ディレクターの いけもとしょう さんにメタバースのあれこれを語っていただく本連載。

「メタバースの土地」という感覚を読者の皆さんはお持ちですか? 多くの方にも質問を受けるという いけもと さんに教えていただきました。

いけもとしょう

クリエイター/ディレクター

最愛の娘へ贈る「おばけの世界」を「絵本」や「メタバース」に創っている人。創造を続けている目的は『100年残るIPとしておばけのパッチを新たな文化にし、子どもにおもしろい未来を贈る』。

note|https://note.com/ikemotodir

どうも、メタバースクリエイター&ディレクターの「いけもとしょう」と申します。今回は『デジタル空間のメタバースに存在する土地』についてお話していきます。

私自身メタバースの土地を所有している中で、所有していて感じることや、たくさんの人から聞かれることなどまとめてお伝えさせて頂きます。

「メタバースの土地」とはNFTなのだ

メタバースにご興味を持たれている方の多くは、「メタバースの土地」と言うものについて、話を聞いたり、調べたりしたことがあるでしょう。

メタバースの土地とは「ブロックチェーン上のメタバースに割り振られた、NFTの技術が用いられているデジタル上の仮想土地」と言ったところです。

ちなみに、このお話も先にしておくと……。

メタバースと「NFT(Non-Fungible Token)」はほぼ同時期に世界で流行した言葉なので、「メタバースとNFTはマストで関係してくるんだ!」と長らく誤解をされてきましたが、そんなことはございません。

圧倒的ユーザー数を誇る「VR Chat(ブイアール チャット)」は、ブロックチェーン上にないしNFTも関係ありません。日本国内のメタバース「Cluster(クラスター)」もNFTは関係してきません。

……という大前提がある中で「NFTである土地」が関係してくるメタバースと言えば、「Decentraland(ディセントラランド)」や「The Sandbox(ザ サンドボックス)」などの、ブロックチェーンが絡んでくるメタバースになります。

この土地がNFTの技術により、「ここはAさんのものですよ~」という証明がされているため、目に見えないし手に持てないデジタル上の土地とやらが、本当に所有できるというわけです。

ちなみにプラットフォームにより土地の呼び方や広さは違っており、また購入する際のトークンも、プラットフォーム由来のトークンで購入することになります。

ちなみに「Decentraland」と「The Sandbox」はイーサリアムチェーン上にあるため、「ETH(イーサリアム)」という暗号資産でも購入することが可能です。

人類史上新しすぎる感覚

「1」で少し触れましたが、「土地」と言えど現実世界のものではなく、現物を見ることも触ることもできません。

一見、知らない人からすると「あ、怪しい…」と思われるかもしれません。

というより私自身、たくさんの人にそういった節のことを言われました。

ただですね……。

これは所有した人ならわかるのですが、「メタバースの土地」を手にしたときの、あの「圧倒的所有感」。

日本円じゃない資産で、目に見えない、だけど確かにそこにあるものを買う。

この感覚がこれまでの人類史上、あまりにも新しい感覚すぎて、本当に感動するのです。

多くのスマホゲームで課金をしてきた私だからこそ思うのですが、ゲームでガチャ用のアイテムを購入するのとはわけが違う感覚なのです。

使うなら買う、金儲けなら買わない

私が「メタバースの土地」を始めて購入したのは、2021年9月。

当時、「NFTの美術館を創るんだ!!」と燃えに燃えていた時に目を付けたのが「The Sandbox」です。

そして実際に「メタバースの土地」を購入し、NFT美術館を創りあげ、そのことがきっかけに日本テレビ「マツコ会議」さんに出演させて頂き……。

そこから多くの人と、メタバースについてお話してきました。

その中で、相手から聞かれた上位に食い込む質問であり、割と最近もされた質問がこちら。

「メタバースの土地って稼げます?価値上がります?」

正直に言おう。

知らん。

確かに「暗号資産」「NFT」「メタバース」という領域が、投機筋の対象になっていることは理解しています。

そして「メタバースの土地」も実際その界隈で話題になっていましたし、私自身も当時は「価値上がった~!」と喜んでいましたし。

しかし結局のところ「投機目的で買う」のではなく、「使うから買う」にしないと、持っている意味はあまりないのかな……なんて思いました。

2021年9月、私が初めて「メタバースの土地」を購入したとき、0.3ETH(当時のレートで約10万円)で購入しました。

その後、土地の価格は4ETH(当時のレートで約150万円)まであがりました。

しかし、私は「メタバースの土地」を売ることはできませんでした。

結局は使うというのもありますが、目に見えない、けどそこにあるデジタルの土地を持っていた方が、ワクワクしますものね。

では。