クリエイター/ディレクター
最愛の娘へ贈る「おばけの世界」を「絵本」や「メタバース」に創っている人。創造を続けている目的は『100年残るIPとしておばけのパッチを新たな文化にし、子どもにおもしろい未来を贈る』。
どうも、メタバースクリエイター&ディレクターの「いけもとしょう」と申します。今回は『メタバースの空間を創るのに必要なソフトは何?』というお話をさせて頂きます。
クリエイティブなお仕事をしている人からすると当たり前なのですが、一般の人からすると不思議な言葉が満載だと思うので、まとめていきます。
さて、本題に入る前に「メタバース空間」の制作プロセスを、とてもざっくりお伝えいたします。
①ワールドのコンセプトや目的を明確化する
②必要な3Dアセットをモデリングor購入し、ワールドを形創る
③ゲーム開発ソフトでゲーム性や質感、世界観を詰めていく
「メタバース空間」の開発において、①はとても大切なのですが、今回の本筋は②と③で使用するソフトについてのお話になります。
また②③の作業をする際、他のソフトを使用する場合もあるのですが、今回は今主流で使われている物のみに触れていきます。
これらを踏まえた上で、本題へ行きましょう。
まずは「blender」について触れていきます。
「blender」は、②の「必要な3Dアセットをモデリング」する際に必要になります。
「アセット」とはCGやゲームを作成する際に活用される素材データのこと、「モデリング」とはそれらのアセットを形創ることそのものを言います。
例えば創りたい「メタバース空間」の中に建物を置きたいなと言う時、いちから新しい建物を創りたいのならこのソフトが必要になります。
もちろん建物以外にも、アバターや草、魚などなど……。
制作者の技術次第ではどこまでも無限大の世界を形創ることができます。
世界的にも「blender」ユーザーは多く、メタバースだけでなくゲームや映像コンテンツの制作にも使われているソフトです。
しかも個人であれば【無料】!!
扱うのは難しいですが、無料でこれだけのことができるのはとても嬉しいですね。
(引用:Blender Manual)
続いては「Unity」です。
「Unity」はどちらかというと、プログラミングなどに近い役割を担うソフトで、ゲームの開発やメタバースの空間の開発などに使えます。
例えば、「blender」で形創っただけの空間には、HPの表示はないですし、「金を3枚集めたら秘密の扉が開くよ!」というギミックを仕込むことはできません。
これらの「UI(ユーザーインターフェイス)」や「ギミック」周りを、特殊な言語を用いず直感的に開発できるのが「Unity」というソフトになります。
とあるイギリスの企業のデータによると、「現在使用しているゲームエンジンは何ですか?」という質問に対し、72%の企業が「Unity」と答えたそうですよ。
そんな優秀で大人気な「Unity」ですが……。
なんとこちらも個人での使用なら【無料】!!
どうりで個人開発でおもしろいゲームが世の中に多いわけですね。
ちなみに私が普段使っているメタバース事務所や、企業様のポートフォリオ空間なども、「blender」でモデリングし、「Unity」で開発をしました。
(引用:Unity公式サイト)
しかし、開発ソフトで今注目を浴びているのが「Unreal Engine」です。
こちら、メタバースとして注目を浴びている「Fortnite(フォートナイト)」を配信するEpic Games(エピック ゲームス)のゲーム開発ソフトになります。
先に言っておくと、「Unreal Engine」も【無料】!
開発したゲームタイトルが、100万米ドル以上の収入を生み出した場合のみ、5% のロイヤリティが発生するとのことです。
「Unity」同様、ゲームの開発部分を担っていたり、映像コンテンツの制作現場にも使われていたりします。
特に、「Fortnite」の開発にも使われていたこともあり、ワールドのデザインも直感的に、思い通りに行うことができます。
さらにAI(人工知能)の搭載やVR(仮想現実)コンテンツの開発も行えるとのことで、これからメタバースの空間制作をけん引していくソフト間違いなしだと思います。
それぞれのソフトの名前は聞いたことはあるんだけど、何ができてどう違うのか……と、私も思っていましたが、こう見てみると特徴や役割が全然違いますね。
もちろんここに記載したソフト以外にも、「メタバース空間」を制作するソフトはたくさんあります。
ぜひ目的にあったソフトを使って、素敵な空間を創って下さい。
では。