クリエイター/ディレクター
最愛の娘へ贈る「おばけの世界」を「絵本」や「メタバース」に創っている人。創造を続けている目的は『100年残るIPとしておばけのパッチを新たな文化にし、子どもにおもしろい未来を贈る』。
私いけもと、2022年10月に絵本「おばけのパッチ」を出版したこともあり、今でもママパパさんとお話する機会が多くあります。
中には小学生のお子さんがいるママパパさんとお話する機会もあるのですが、今の子どもたちは学校終わりどこで遊んでいるのかを聞いて驚きました。
「Fortnite(フォートナイト)」なんですって。
(引用:フォートナイト公式サイト)
私が小学生のころの学校終わりといえば、「学校の校庭」or「近所にあったタコのモニュメントが置いてある公園」or「自宅前の同級生の家の庭」で缶蹴り・氷鬼を日が暮れるまでやるというのが常でしたが……。
現代の小学生たちは学校終わりに「Fortnite」で集まって、ボイチャで談笑しながらゲームするみたいな感じみたいです。
すごい時代だ。※もちろん全員がという話ではございません。
そんな時代を生きた子どもたちも、大人になれば就職活動をし、どこかの会社に入社するわけですが……。
ここからはたとえ話。
例えば、同じ事業内容の会社があったとして、選ぶなら「メタバースに参入している、または活用している会社」と「メタバースに参入してないし、経営陣がその存在を知らない会社」のどちらを選ぶでしょうか。
加えて現代の若者の中には、年収や休暇ではなく、企業の理念や挑戦心を見て、会社を選ぶという人も多いようです。
……別にゴリゴリの「メタバースプラットフォームを開発している企業です!」とまでいかなくてもいいのです。
社内打合せやポートフォリオの展示のために、メタバースを活用しているだけでもいいのです。
「新しいものを活用している」「会社として挑戦をしている」というその姿勢を、若者は見ているのです。
そしてその姿勢が、会社の若返りに繋がるのだと思います。
「メタバース」は、2021年に元Facebook社が社名をMeta(メタ)に変えたことで、一気に注目を集めました。
※言葉自体は1992年から存在していました。
バズワードのように扱われ、2022年には「新語・流行語大賞」にノミネートされるほどに。
そこから「メタバース」は、ハイプ・サイクル(特定の技術の成熟度、採用度、社会への適用度を示す図)の中で、幻滅期に入り、回復期→安定期に入ろうとしている段階です。
という中で……。
これは「メタバース」に限った話ではないのですが、こういった様々なジャンルでの活用が期待され、市場規模の拡大が期待され、そこに「熱狂」が生まれそうな業界にアンテナをはれていないと……。
今後、人々がどこに、何に、熱狂していくのかが分からなくなってしまいます。
それすなわち、市場の需要キャッチや、ファン創生が難しくなってしまいます。
(引用:写真AC)
それがビジネスをするうえでどれだけ恐ろしいことなのか……。
ご理解いただけるかと思います。
こちらも「メタバース」に限らない話かもしれませんが、こういった世界的に新しい領域に「自分たちは関係ないや…」と手を付けないということ。
それは「自社ならどういう事業展開ができるかな」「新規事業でこういうのはどうだろうか」「事業化まではいけないが、こうやって組み込めないか」などを思考し、実験し、改善していくことの放棄にすら繋がってしまうと思います。
「今のままで大丈夫」という思いから新しい可能性に触れもせずいると、「1」でお話した通り会社も老いていき、「2」でお話した通り顧客やファンも老いていきます。
※今のままで大丈夫という状況はとてもすごいことだと思うのですが。
別に流行り物すべてに乗れというわけではありません。
ただ、これだけ時代の流れが速くなってしまった中で、他業種の知見や情報が参考になるこの世の中で、成長が見込まれる「メタバース」という領域を自社の戦力に組み込むこと、また組み込もうとする取り組みは、 会社の新陳代謝をあげていきます。
私がこれまで、ご連絡いただきお話した企業様、ご連絡させて頂きお話した企業様で、「メタバース」に参入している企業様のほとんどは、やはり若い手が多く所属する企業でした。
今回の記事を書きながら気づいたのですが、「メタバース」を始めとしたメガテックトレンドをしっかりと抑え、活用方法について思考し、実践している企業というのは、会社としても顧客も若返っていくのだなと思いました。
もし今まで「メタバースはウチには関係ない……」と思っていた人がいるのなら、30分だけでも「メタバース」についてリサーチしてみたり、活用について考えてみてください。
その30分が、大きな転換点になるかもしれません。
では。