1. MetaStep TOP
  2. ビジネス活用を学ぶ
  3. 確実にメタバースがやってくる未来とその理由

2024.02.21

確実にメタバースがやってくる未来とその理由

NTTデータグループ イノベーションセンタにXR/Identity エバンジェリストとして所属し、古くからXRスマートデバイス開発、コンサルティングに従事する山田達司さん。現在は企業のメタバース/XRの活用に関わりながら、さまざまな場所で講演を行っています。その知見をMetaStepでも共有頂くべく、MetaStep編集部はコラムを依頼しました。

コラムの打ち合わせ時にも、プロフィールのアバターで登場された山田さん! まさにメタバースを日頃から実践されていらっしゃいます。

今回のコラムのテーマは「メタバースの未来」。長年業界を見続けている山田さんの見解から、メタバースのビジネス活用について考えていきましょう。

アバタープロファイルグリーンバック
山田達司

1988年日本電信電話株式会社入社。同年分社に伴い株式会社NTTデータに転籍。

情報共有及びセキュリティ推進に関わる各種施策の推進およびシステム開発、XR/VR/スマートグラスを含むスマートデバイス等のセキュアな開発、ID管理等に関するR&D及びコンサルティングに従事。現在は企業におけるメタバース/XRの活用に関わる。

モバイルデバイスの普及推進にも活躍。1996年米国で普及を始めていたPDA PalmPilotを日本に紹介し、日本語化ソフトウェアJ-OSの開発、関連書籍の執筆、開発コミュニティ支援などにも携わり、「Palmの神様」と呼ばれる。ネット用語「神降臨」の元祖とも言われる。

メタバースはどうなった?

2021年から2022年にかけて世界を騒がせたメタバースですが、メディアでそのキーワードを聞く機会はめっきり少なくなりました。はたして、メタバースはオワコンなのでしょうか?

2023年8月Gartnerが発表した「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2023年」においてメタバースは幻滅期の最下部にあります。一部のメディアはMeta社がメタバースから撤退するとさえ伝え(Meta社はこれを否定しましたが、メタバースについて言及する機会は激減しています)、メタバースビジネスへの注力を発表していたディズニーは2023年5月にメタバース部門を閉鎖しています。日本でもブームに合わせてメタバースビジネスを検討したものの、期待したROIが得られないなどの理由で事業化を断念した企業が約9割にあがるというレポートもあります。

このように苦境が伝えられるメタバースですが、私たちはメタバースはけしてオワコンではなく、今も着実に開発と進化が進んでおり、将来的な普及は間違いないと考えています。本稿ではその理由3つと、予想される普及のシナリオについて説明します。

第一の理由:旺盛な研究開発と続々と登場するデバイス

会員登録されていない方は、下記よりご登録ください。
登録後、ログイン頂くとお読みいただけます。