自らがクリエイターとしても、メタバースを実践するいけもとしょう さんの連載コラム最終回。
メタバースディレクターとしても活躍するいけもとさんが考える「メタバースが創造する未来」について、最終回で大いに語り尽くして頂きました。
クリエイター/ディレクター
最愛の娘へ贈る「おばけの世界」を「絵本」や「メタバース」に創っている人。創造を続けている目的は『100年残るIPとしておばけのパッチを新たな文化にし、子どもにおもしろい未来を贈る』。
どうも、メタバースクリエイター&ディレクターの「いけもとしょう」と申します。今回は『メタバースが今後どんな世界を創っていくのか』というお話をさせて頂きます。
1992年。私が生まれた年に海外で出版された、「スノウ・クラッシュ」という小説に登場し、「超越した=Meta(メタ)」と「宇宙=Universe(ユニバース)」の組み合わせで生まれた「メタバース」という言葉が生まれ、はや30年とちょっと。「メタバース」は未来の話ではなく、もはや誰もが創れてしまう概念になってしまった。なんてったって、私のようなただのパパクリエイターが「メタバース」に1つの世界を創りあげられるくらいだ。
「とっても高価な業務用コンピューター」がなくても、ノートPC1つで創れてしまうという世界が来てしまった。実際、今の「メタバース」と言われるワールドの多くは、ゲーム会社や大資本などではなく(もちろんそういったところも参入しているが)、一般の方が趣味とか創造性から生み出したワールドがほとんどだ。
VR Chatが特にいい例で、多くのクリエイターたちが創りたいように、表現したいように「メタバース」に世界を創りあげている。この事実を、皆さんがどう受け止めているかはわからないが、少なくとも私はこう思っている。
誰もが「世界」を創れるようになってしまった、と。
「世界観」という意味合いではなく、本当の意味で「世界」という意味だ。
(引用:写真AC)