クリエイター/ディレクター
最愛の娘へ贈る「おばけの世界」を「絵本」や「メタバース」に創っている人。創造を続けている目的は『100年残るIPとしておばけのパッチを新たな文化にし、子どもにおもしろい未来を贈る』。
どうも、メタバースクリエイター&プロデューサーの「いけもとしょう」と申します。今回は『現実にある神社をメタバースに創る』というお話をさせて頂きます。
・神社中心に広がった「一宮市」というおもしろい街
・3つの思い
・御奉賛金とクラウドファンディング
・メタバースの創造は人を巻き込める
この度、"The Sandbox"というメタバースに、愛知県一宮市に実在する「真清田神社(ますみだじんじゃ)」を創らせて頂けることになりました。
まず「真清田神社」についてご説明させて頂きます。この神社は、私が暮らす愛知県「一宮市」の名前の由来にもなっている神社なのです。
名古屋市の周辺一帯は、平安時代のころから現代まで「尾張(おわり)の国」と言われており、そこにいくつかある神社の中でも、社格が一番高い神社だったため「尾張の國一之宮」と言われていたのが「真清田神社」。※社格=偉さではなく、当時の都である京都から参りやすい順とのこと。
そして、その「真清田神社」が鎮座していたのが「一宮市」という街なのです。「一宮」という地名は日本国内にいくつかあるようですが、市政が敷かれているのはこの街だけらしいですよ。
街と直結している「真清田神社」。一宮市民にとってはどんな存在なのでしょうか?これはメタバースに神社を創るうえでも知っておいた方がいいことです。そしてプロジェクトを進めるうえで、ちょうどプロモーション映像の制作も考えていたので、一宮市民の皆様にこの質問を投げかけてインタビューをしてみました。
インタビューをして分かったことは、「真清田神社」が市民にとっても愛されていること。生まれてから数十年、一宮市で生きてきた方々にもインタビューをしてきました。その諸先輩方は口をそろえて言います。
「一宮市民にとって、真清田神社は誇りでありシンボルなんだ」
そりゃそうですよね。街の名前の由来にもなっていて、数百年前から人の成長と共に生きていき、境内で開かれる祭りごとは今の時代でも大いに盛り上がる。「真清田神社」は一宮市民にとって身近に在り感謝を感じている、一宮市のアイデンティティなのだと。「いやいや、昔からこの街にいる人だけが言ってるんでしょ?」……と思う人がいるかもですが、そんなことはないのですよ。
あれは先日、一宮市の小学生数人に、「メタバースってなに?」というお話をさせてもらったときのことです。
子どもたちにメタバースについて説明し、体験してもらい、大いに楽しんでもらった後、「今度このメタバースに一宮の真清田神社を創るんだよ!」と話したところ「え、マジで!すごい!!」というリアクションが返ってきました。
「子どもの神社離れ」なんて言葉も聞く昨今。「真清田神社」はどうやら大人だけでなく、一宮の子どもたちにとっても身近で思い出深い場所のようです。
でもこれって一宮市だけでなく、日本という国に暮らす人全員にいえることなんじゃないかなと思ったりもします。
さて。「真清田神社」がどれだけ大切な存在なのかお話したところで本題。この「真清田神社メタバース化Project」は誰かに頼まれたわけではなく、私の中の「思い」を原動力に、神主様に直接交渉をさせて頂き、進み始めました。この思いというのは私の中にある「3つの思い」になります。