今回の発表会の目玉は、何と言っても近年の日本のゲーム業界を牽引するコロプラとメタバース経済圏共同創出に向けた基本合意を締結したことだろう。カリバースの発表は多くの注目を集め、悪天候にもかかわらず、およそ150社・400名が来場し、会場は熱気に包まれた。先日リリースが発表されたばかりの基本合意。今回、改めて両社の代表がプレゼンテーションを行い、今後のビジネス展望を熱く語った。
ロッテ情報通信の子会社であるカリバースのKim Dong-Kyu社長は、今回のコロプラとの基本合意(MOU)締結に向け、未来への展望を語った。
「カリバースは、超高画質3D実写とUnreal Engineに基づいたハイパーリアルな次世代メタバース。今夏の日本でのリリースに向け着々と準備を進めています。今回、日本で素晴らしいゲームをリリースしてきたコロプラと同じビジョンを持ち、新たなチャレンジができることをとても嬉しく思ってます」
今回の発表でKim Dong-Kyu社長は、「UGQ(User Generated Quest)」という新たな概念を初めて提示した。
「メタバースにおいてUGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)が重要になるのは言うまでもありません。ユーザー自身がコンテンツを作り、その世界で誰もがそのコンテンツを使うことができるWeb3においても重要な要素です。UGCで有名なプラットフォームといえばYouTubeやTikTok、Instagramなどが挙げられます。こうしたプラットフォームを作る際、ユーザーは難しい技術や知識を持ち合わせずとも発想があれば誰でも表現することができます。カリバースの中でも、ユーザー誰もがコンテンツを作ることができる、参加しやすいカラオケトーナメントやコメディクラブなどをご用意していく予定です。
「UGQ(User Generated Quest)」は、こうしたUGCの進化系と言えます。「クエスト」とはゲームにおけるクリアすべき課題のことです。UGC以上に、制限なく想像力を発揮したいユーザーのために、カリバースではユーザーが「クエスト」を作ることができる環境を提供していきます。誰もがミッションやリワード(報酬)を取るためのクエストを作ることができるようになるわけです。遊びとしての価値が高まるのはもちろん、「クエスト」を通じ、企業がユーザーとコミュニケーションをとる手段にもなると考えています。例えば、企業の哲学を伝えたり、新製品の案内をするなど、プロモーションの一環として「クエスト」を活用することもできます。
「UGQ(User Generated Quest)」はカリバースの挑戦であり、今回の発表会で皆さんに覚えていただきたいキーワードの一つです」
Kim Dong-Kyu社長の熱のこもったプレゼンテーション後、歓迎の気持ちを込めて紹介されたのがコロプラのグループ会社であるBrilliantcrypto社で代表取締役社長を務める馬場 功淳氏だ。
Brilliantcrypto 代表取締役社長 馬場 功淳氏
「約3か月前に初めてカリバースのKim Dong-Kyu社長とお会いして、カリバースの技術に触れたのですが、これまで多くの技術に触れてきた私も、ハイクオリティなメタバースにとても感動しました」(馬場氏)
Brilliantcrypto社は「持続可能なPlay to Earn」の実現を目指すブロックチェーンゲーム『Brilliantcrypto』を開発しており、現在2024年春のリリースに向けて準備を進めている(発表会では一部映像が公開された)。ゲームプレイを通じてデジタル世界の宝石を創出し、多様なメタバースに宝石を持ち込めるようにすることで、メタバースに新たな経済圏の形成を目指しているという。
両社は基本合意を結んだばかりで、今後様々な議論を重ね、日本をはじめグローバル市場でサービスを開始できるよう取り組みを進めるという。
発表会では、Kim Dong-Kyu社長による、カリバースの特徴についても解説。カリバースの特徴やCES2024で発表された内容など、次世代メタバースの詳細は「誰もが驚く新時代のメタバース「CALIVERSE(カリバース)」~2024年リリースの新サービスをいち早くレポート」や「探す」コンテンツで解説しているので、是非ご覧頂きたい。
以下は、発表会の模様を写真でレポートする(会場の雰囲気をお楽しみください)。
会場となったのは、東京芝公園にあるザ・プリンス パークタワー東京。カリバースと国内最大手仮想通貨(暗号資産)・ブロックチェーンメディア「CoinPost(コインポスト)」が開催した
祝辞には衆議院議員馬淵 澄夫氏が登壇。日本におけるWeb3やAIの重要性、官民一体となって業界を盛り上げていく必要性を語った
『CoinPost』の最高戦略責任者 青木 誠氏はWeb3やブロックチェーン領域におけるカリバースへの期待感を述べた
発表会後はネットワーキングの場が設けられ、大いに盛り上がっていた
ネットワーキングの会場では、カリバースのデモが行われ、ハイパーリアルな次世代メタバースに多くの来場者から驚きの声があがった
配布資料には、当社が取材・制作した日経ビジネス掲載のカリバース・タイアップ記事広告も!
今夏のローンチに向け、今後も様々なプロジェクトが動き出すカリバース。MetaStep編集部では、今後も最新動向のレポートやインタビューなどをお届けする予定です。今後の記事にもご期待ください。