NFT取引をする上で代表的なマーケットプレイス(インターネット上でNFTを売り買いできる取引所)「OpenSea(オープンシー)」。NFTにあまり詳しくない方でも、名前は聞いたことがある読者の方も多いのではないでしょうか? しかし、いざ取引をしようと思うとわからないことも多く、躊躇してしまう方もいらっしゃると思います。
MetaStep(メタステップ)の「初心者向け」カテゴリにある本記事では、まだOpenSeaを使ったことがない方や、購入や出品方法について、改めて理解を深めたい読者の方が対象です。NFTのビジネス活用を考える上で、基本的な取引方法を理解しておくことは重要です。OpenSeaでNFTアイテムの取引を行いたい方、これからオリジナルの作品を販売したいと考えている方にも是非お読み頂ければと思います。では早速、学んでいきましょう。
最初に行うことは実世界同様、NFT取引に使うお金=仮想通貨を用意することです。仮想通貨の取引にはウォレットが必要となりますが、OpenSeaでもNFTを取引する前に、MetaMaskなどのウォレットアプリに仮想通貨を入金する必要があります。
OpenSeaでは主にETH(イーサリアム)が使用されることが多いです。ETHを国内仮想通貨取引所で購入した後は、MetaMaskへ送付します。
画面上部、赤枠部分にある入金用アドレスに送金
送金時に注意したいのが、アドレスの入力間違いによる送金ミスです。万が一アドレスの一部でも間違っていた場合、送金した通貨をすべて失ってしまい、取り戻せない可能性があります。入力ミスをしないよう、慎重に作業することはもちろん、まずは少額でテスト送金を行い、入金が確認できてから全額送金するとよいでしょう。
また、ETHを使ってNFTを購入する際には、ガス代と呼ばれるブロックチェーン手数料とOpenSeaへの手数料を支払う必要があります。1回の取引で数百円から数千円必要なため、数千円分多めに購入しておくことをおすすめします。
OpenSeaでもっとも一般的な、固定価格で出品されているNFTの買い方を解説します。購入したいNFTページにアクセスしたら「今すぐ購入」ボタンをクリックしましょう。
気に入ったアイテムを見つけたら画面中央、赤枠部分に購入ボタンを選択
MetaMaskが起動してガス代を含む合計金額が表示されるので、問題がなければ「確認」をクリック。
これで購入手続きは完了です。
OpenSeaにはオファーと呼ばれる機能があり、出品者に購入希望価格を提示できます。出品者がオファーを受け入れれば、提示した価格でNFTを購入可能。
オファーする際にはWETHと呼ばれる専用通貨が使われるため、画面上部のウォレットメニューからETHと交換しておく必要があります。ETHをWETHに交換する際は、数百円ほどのガス代がかかる点に注意してください。
WETHが用意できたら、購入したいNFTページにアクセスして「オファーを提示」ボタンをクリック。購入希望価格を入力してオファーの有効期限を設定後、「オファーを提示」をクリックします。
MetaMaskが起動するので承認手続きを済ませればオファー完了です。オファー時には数百円ほどのガス代がかかります。
NFTコレクションの中にはオークション形式で販売されているものがあり、オファーする際と同じようにWETHを使って入札します。
オークション中のNFTページにアクセスして「入札する」をクリックします。
入札額を入力して「入札」ボタンをクリックすれば入札完了です。
※画像はイメージ映像です。入札可能なWETHを保持している場合は入札ボタンがアクティブになります。
オークション期間終了時に最高額の入札をしているユーザーがNFTを落札できる仕組みです。入札時にはガス代が必要な点に注意しましょう。
購入したNFTは、画面右上のアカウントメニューから「プロフィール」ページから確認可能です。
プロフィール欄を選択すれば、NFTが表示されるはずですが、
もしNFTが表示されていない場合は「その他」メニューの「非表示」ページに存在する可能性があります。
その際はNFTのアイコン右下にある「・・・」ボタンから「再表示」をクリックすることで、コレクションページにNFTが移動します。
いかがでしょうか?とても簡単な手続きでNFTが購入できました。
では最後に、出品方法についても見ていきましょう。
NFTを出品する際は、先ほど同様、プロフィールページのアカウントメニューから保有しているNFTページにアクセスして、画面右上の「販売のため出品」をクリックします。
次のページで、固定価格で出品するか、オークション形式で販売するかをどちらかを選択しましょう。
出品価格と販売期間を入力し「リスティングの掲載を完了」をクリックすれば出品完了です。
出品するのも非常に簡単なステップで手続きできましたね。
出品したNFTが購入されると販売価格から2.5%の手数料が差し引かれ、OpenSeaに支払われます。(2024年4月時点)
今回はOpenSeaでの基本的なNFTの購入・出品方法を解説しました。まずは好きなNFTアイテムを見つけて購入してみて、OpenSeaでの取引を楽しむことからはじめてみると良いかもしれません。もちろん、自作のNFTアイテムを販売したいという方も、まず実際にNFTアイテムを購入してみることをお勧めします。OpenSeaでNFTアイテムの取り引きに慣れることから、ビジネス活用の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?