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2024.06.10

【連載】NFT活用で注目! HEXA(ヘキサ)の教科書(第1回)NFTの活用に障害となることは

代替不可能なデジタルデータNFT(非代替性トークン:non-fungible token)の活用が進んでいます。唯一無二を証明するNFTは、様々なシーンでの活用が期待されてます。本連載では、日本円だけでNFTの発行や売買ができる日本初のNFTマーケットプレイス「HEXA(ヘキサ)」について学んでいきます。

寄稿をお願いしたのは、宮崎を本社に構え、NFT導入を支援しているデイジープレイスCOOの吉野渉さん。デイジープレイスはMetaStep(メタステップ)のパートナー企業としても参画頂いています。吉野さんは、日本で唯一、HEXA公認アンバサダー(個人)、HEXA公認メタバース建築家(個人)HEXA公認エージェント(法人)の3つの顔で、企業や行政のNFTプロジェクトを支援されています。

HEXAの特徴や魅力、NFTプロジェクトをどう進めればよいのか、など連載で教えていただきます。では吉野さん、よろしくお願いします!

株式会社デイジープレイス 代表取締役COO吉野 渉

デイジープレイスでは企画作成、メタバース、NFT、AR等を担当。RobiZy(ロボットビジネス支援機構)主催NFTコンペ「アイデア部門」GPや販促コンペ「協賛企業賞」、徳島DXフォーラム「ソフトバンク賞」など多くの受賞歴あり。HEXA(ヘキサ)との関わりでは、個人でHEXA公認アンバサダー、HEXA公認メタバース建築家を務める。デイジープレイスは法人としてHEXA公認エージェントに参画。

皆さん、はじめまして。デイジープレイスの吉野渉です。私がHEXAと出会ったのは2022年2月。NFT不動産投資をしようと様々なプラットフォームを探していました。そんな折にHEXAが日本円で購入でき、NFTの土地を抽選販売することを知ります。

HEXAは暗号資産やウォレットが不要で売買ができるため、知識がなくても使いやすいと評判のマーケットプレイスだ

当時は不動産NFTなどが乱立していましたが、他は暗号資産のみでした。もし今後NFTの土地の価値が付き、最新情報も英語だとしたら、情報遅延の意味で後れを取ると感じました。それならいっそ日本円で詳しくなっていけばとHEXAのマーケットに関心を持ち始めます。

そして3DのNFTが発行できることに気づき、NFTの土地があってNFTメタバースが今後登場するならNFTの建物が必要だと感じました。建築3DCGを作っていた経験からこの実寸クオリティをHEXAでもミント(出品)できたらと考えるようになり、2022年3月末にHEXAで初の建物3DNFTをミントしていくようになります。

最終的には532作品をミントし、すべて完売しました。このクリエイターとしての活動は横に置きまして、今回はHEXAのNFTを405個保有している購入者の視点からHEXAとはどういったプラットフォームなのかをご紹介していきます。

HEXAとは?NFTの活用における障害は何か?

HEXAとは?

HEXAは、日本円を使ってNFTを発行や売買できる、日本初のNFTマーケットプレイスです。他のNFT市場でよく見られる暗号資産を使ったウォレットの概念はありません。X(旧Twitter)またはGoogleのアカウントがあれば、簡単に購入できます。利用しやすく、挑戦しやすいマーケットです。

HEXAでの販売イメージ。私もクリエイターとして作品をミント(販売)しています

私が保有するNFTの一覧ページ。現在405のNFTを保有しており、唯一無二が証明されています

HEXAでNFTを購入する手順

HEXAではさまざまなNFTが購入可能です。画像、動画、音声、3Dデータなどが販売されています。対応形式はPNG、JPG、JPEG、GIF、BMP、GLB、MP4(H.264/AVC)、MP3など多岐にわたり、イラストだけでなく、音楽、映像、3D作品などが揃っています。ユーザーは多様なNFTを選んで購入できます。購入には基本的にクレジットカードが必要です。ただし、出品者が暗号資産を指定している場合、暗号資産での販売もあります。

購入した作品はアカウントに紐づき、保有NFTはアカウントで一覧表示されます。NFTの購入履歴はブロックチェーンに記録されます。

NFTの決済画面。HEXAは比較的簡単なフローでNFTを購入することができます

NFTを購入すると、ブロックチェーン情報が閲覧可能です

NFTの活用における障害

1. ウォレットの問題

NFT分野でのウォレットは、NFTや暗号資産を管理するツールです。ウォレットの管理は重要であり、「URLクリック」や「不用意な承認」によって盗まれる危険があります。一部のウォレット(例:KDDI社が発行しているαUウォレット)では、フィルタリング機能などで不審なサイトへのアクセスを防止する対策が施されています。

2. ノンウォレット

最近ではノンウォレットも増えていますが、複雑なものが多いです。HEXAではX(旧Twitter)またはGoogleのアカウントだけで管理可能であり、使いやすさとセキュリティが高いです。これらのアカウントが不正アクセスされない限り、「盗まれない」というメリットがあります。

3. 暗号資産とウォレット

以前はNFTの購入には暗号資産が必要でしたが、現在は日本円で購入できるマーケットが増えています。しかし、これはグローバル市場ではないため、外国からの流入は期待できません。NFTの価値を考える上で、自身に合ったマーケットを選択することが重要です。

NFTの活用には様々な障害があり、企業で活用するには正しく理解を持つことが必要です

ノンウォレットマーケット

HEXAはノンウォレットマーケットであり、非常に使いやすいです。NFTを知りたいと思ったときの最初の入り口として適しています。また、HEXA独自のサービスも多くあり、様々な楽しみ方ができます。今後世の中のNFTの理解が進むにつれて、HEXAは日本企業が利用するマーケットの選択肢となるでしょう。

ノンウォレットマーケットである「HEXA」は企業が利用するマーケットの選択肢となっています

NFTの魅力

NFTは、デジタル画像や音楽など、コピーが容易な世界において、発行者と購入者の唯一性を証明できるブロックチェーン技術によって生まれました。ただし、すべてが本物というわけではありません。本物を見極めるには、誰が発行しているかが重要です。NFTを通じて、購入者と販売者の関係がブロックチェーンで刻まれます。これは、身近な推しの世界として楽しむこともできます。NFTを恐れるのではなく、身近なツールとして楽しめる世界に踏み入れてみるのも面白いでしょう。

次回は、「NFTプロジェクトをどう進めるべきか、どうHEXAを活用すべきか」についてお届け予定です。

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