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2024.06.12

GPT-4oのデータビジュアライゼーション機能で業務効率化!使い方とプロンプトの実例を紹介

2024年5月にChatGPTの新モデルGPT-4o(omniオムニ)がリリースされました。音声会話の精度と回答スピードが向上しただけでなく、その他の機能も大幅に拡充されています。その中の一つが、データビジュアライゼーション機能です。GPT-4oにアップデートしたことで機能性が向上したと話題になっています。この記事では使い方を詳しく解説し、実際のプロンプト(指示内容)と生成結果を紹介します。

(過去に掲載した【GPT-4o(omni)】ChatGPTの最新モデルがリリース!使える機能を図で解説も是非併せてご覧ください。)

GPT-4oのデータビジュアライゼーション機能とは?

データビジュアライゼーションとは、入力したデータを視覚的に表現する技術です。この技術により、情報を容易に理解分析することが可能です。例えば、GPT-4oにExcelファイルを読み込ませ、簡単な指示をするだけでグラフを生成できます。

ChatGPTでは、これまでも簡単なグラフを作成することはできましたが、GPT-4oにアップデートしたことで以下のような機能が使えるようになりました。

●生成したグラフをダウンロード可能
グラフの色を変更可能
棒グラフや折れ線グラフ、バブルチャートなど様々なフォーマットに対応

生成したグラフは画像形式でダウンロードできるため、資料にそのまま差し込んで利用できます。

入力できるデータの種類は主に以下の通りです。

Excelファイル (.xlsx, .xls)
CSVファイル (.csv)
PDFファイル(.pdf)

もちろん、上記ファイルをアップロードせずに、プロンプト(指示内容)入力欄に、直接データを打ち込んでもグラフは作成できます。

注意点としては、このビジュアライゼーション機能は有料版でしか利用できません。画像生成の仕組みを利用するためです。

もちろん画像を生成しない(ビジュアライゼーション機能を使わない)のであれば、無料版でもテキストベースで分析が可能です。グラフを生成するためのPython(プログラミングコード)は生成されるため、皆さんにPythonの開発環境があればそのままコードを利用可能です。

無料版で生成された折れ線グラフを作成するためのPythonコード

データビジュアライゼーション機能の使い方を解説

実際にデータファイルをアップロードして、データビジュアライゼーション機能を使ってみましょう。今回の実証では有料版のGPT-4oを使用しています。

今回は、サンプルとして作成した以下のような年度別の商品の販売個数のデータをアップロードします。

データファイルはプロンプト入力欄に直接ドラッグ&ドロップするか、添付マークをクリックしてファイルを選択しましょう。

プロンプトは以下のように入力しました。グラフは英語で生成されるケースが多く見られるため「日本語で生成してください」と入力しておくと良いでしょう。

プロンプト

添付したファイルを折れ線グラフでビジュアライゼーション。

グラフは日本語で生成してください。

生成されたグラフは以下の通り。

グラフを画像形式でダウンロードする際は、生成されたURLをクリックするかグラフ右上のダウンロードマークをクリックしましょう。

グラフの色の変更も可能です。

アップロードしたデータを計算した上で、円グラフとして生成することも可能です。

プロンプト

各商品の全年度の個数を合計して、円グラフでビジュアライゼーション。

さらに大きなデータファイルにも対応しています。総務省統計局が発表する「人口推計-2024年(令和6年)5月報-」のPDFファイルをアップロードして、以下のようなプロンプトを入力しました。

プロンプト

年齢別のバブルチャートをビジュアライゼーション。

生成されたグラフは以下の通りです。

このように、プロンプト次第で様々な形式でデータをグラフ化できます。表計算ソフトでデータを計算した上で、グラフを作成するという手間が省けるため、業務効率化につながります。

まとめ

GPT-4oのビジュアライゼーション機能は、今回紹介しきれないほど多くのグラフ形式に対応しています。有料版の登録は必要ですが、業務効率化に大きく役立つはずです。プレゼン資料の作成や、販売実績の分析など活用法はさまざま。一からグラフを作るのは時間がかかるはずですから、ぜひ活用して、業務効率化に役立ててください。