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  3. バーチャルマーケットの歩き方【ビギナー編(前編)】

MetaStep(メタステップ)編集部が、12回目を迎える「バーチャルマーケット2024 Summer」に潜入取材し、レポートする本連載。前後編にわたってお届けする「ビギナー編」では、「バーチャルマーケット2024 Summer」の見どころについて、企業出展会場を中心に解説する。メタバースをビジネス活用するうえで、世界から延べ120万人を超す来場者を誇る同イベントに、どのような企業が、どのようにブースを出展しているのかを知り、実際に体感することは重要だ。今回、MetaStep編集部は、メディアとしては最速で「バーチャルマーケット2024 Summer」の内部に潜入。HIKKY担当者にいち早く見どころを取材した。初めての方も、そうでない方も、本記事を参考に是非「バーチャルマーケット2024 Summer」を楽しみ、学んで頂きたい(文=MetaStep編集部)

まずはここから! 水をイメージしたエントランスから世界が広がる

初めて「バーチャルマーケット」に参加する方に向け、「バーチャルマーケット2024 Summer」へアクセスする方法を振り返っておこう。アクセス方法としては、①スマホ/Webブラウザで入る、②PC版 VRChatで入る、③Quest版 VRChatで入るの大きく3つのパターンがある。

詳細なアクセス方法は、バーチャルマーケット公式サイトに動画も交えて紹介されているので、是非参考にして頂きたい。また、今回から初めての試みとして、VRChatのホームワールドに「バーチャルマーケット2024 Summer」のエントランスに飛べる入り口が設置される。ホームワールドとは、VRChatをデフォルト設定のまま起動したとき、最初に入るワールドだ。VRChatを使い慣れている方にも、そうでない方にも、分かりやすい導線ができることは歓迎すべきことだろう。ビジネス活用の視点に立つと、こうした導線ができることでさらなる来場者も期待できる。

バーチャルマーケット公式ページに掲載しているフローチャートも参考に最適な環境でアクセスしていただきたい 

では、実際に「バーチャルマーケット2024 Summer」にアクセスしてみよう。最初にアクセスするのが涼しげな水の世界が360度広がるエントランスだ。まるで水の中にいるような涼しげな気持ちになれる。エントランスには、個性的なさまざまなワールドへの入り口がある他、期間中に生配信イベントが開催される会場や、操作の仕方が解説されたインフォメーションエリアが設置されている。

会場に入るとすぐに現れるVketちゃん1号。ワールドの種類や楽しみ方などを丁寧に教えてくれる

企業出展会場はドバイ、横浜、大阪の個性あふれる3会場

「バーチャルマーケット2024 Summer」企業が出展している「企業出展会場」と、個人で出展可能な「一般出展会場」の大きく分けて2つの会場カテゴリがある。「企業出展会場」は、これまで秋葉原、渋谷、ラスベガス、ロンドンなど、国内外の主要都市がメタバース空間として「パラリアル」という名称で再現されてきたが、今回用意された舞台は、ドバイ、横浜、大阪の3か所。うち、ドバイと横浜は今回初めて作られた都市だ。大阪は来年に控えた「2025大阪・関西万博」を見据え、今回装いも新たに再登場した。一般出展会場は23会場(MetaQuest単体で入れる会場含む)、さらにスマホ・簡易PCで入れるWebブラウザ会場も用意されており、1日ではとても周ることができないほどの広さだ。

まずは、企業出展会場のひとつ「パラリアルドバイ」の見どころを紹介する。ワールドに入ると、ドバイの雰囲気も感じる世界でありながら、車が空を飛んだり、ロボットが出迎えてくれたりするなど、SF世界のような近未来な雰囲気も。デジタルツインで再現するよりも、非現実な世界も描かれた方がメタバースらしい楽しみ方を実現できるというこだわりの一つだ。

(権利関係の問題でスクリーンショットの掲載は控えるが)ワールドを歩くと看板には、Disney+(ディズニープラス)で配信されている作品のポスターが目立つところに掲示されていた。「バーチャルマーケット」では、ブースを出展するほか、ワールド内の看板などに広告を掲示するというプランもある。広告・宣伝の目線でメタバース活用を考えている企業担当者はそういった視点でワールド内を見学すると気づきがあるかもしれない。

では、ここからは「パラリアルドバイ」見どころを一気にお届けしていく。

元々小さめのブース出展から始まり、以降何度も出展を重ねる大丸松坂屋百貨店のブースでは、オリジナル3Dアバターの購入や人気アバターと自撮りできる空間を提供。HIKKY担当者によると、メタバースを楽しむ男性ユーザーの7割以上が女性のアバターを使っており、アバターのデジタルファッションはビジネス領域としても注目されているという。

クリエイティブエージェンシーUUUMのブースには、人気動画クリエイターの のばまん、やみえんさんのリアルアバターが出迎えてくれるバーが設置されている。バーカウンターでは「あちらのお客様からです」と渡されるドリンクを受け取るゲームを用意。8月3日・4日に開催されるリアルイベントともリンクしている。

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