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ソニーがなぜいま?XR Head-Mounted Display『SRH-S1』の展望はいかに

ソニーがヘッドマウントディスプレイを年内に市場に投入するという。先日、Apple Vision Proが日本で発売となったばかりのこのタイミングでの発表となったわけだが、なぜソニーがいま…、と疑問がよぎる。

MetaStep(メタステップ)編集部は、7月4日、メタバース展にて行われた、ソニーの講演に潜入した。講演では、メタバースに関連する製品の発表が行われたが、なんと言っても目玉は日本初お披露目となる、XR Head-Mounted Display(以降HMD)『SRH-S1』だ。実はこの講演の後半、ソニーではない別企業の興味深い人物が登壇したのだ。その企業とはずばり『Siemens』だ。なぜ、Siemensなのか、これが『SRH-S1』の狙う市場のヒントになるのだが、本記事では、『SRH-S1』の特徴を紹介するとともに、ソニーがHMD発売で何を目指すのかにも迫った(文=MetaStep編集部)

ソニーのメタバース分野での肝いり?XR HMD『SRH-S1』とは

ファシリテーターとして登壇したのは、ソニーの上田欣典氏だ。もしかしたらマイクロソフトの上田氏といったほうが、ピンとくる方も多いかもしれない。上田氏は2023年まで、日本マイクロソフトにてMixed Reality プロダクトマーケティングマネージャーを務めていた人物だ。

「マイクロソフトの上田です、あ、間違えました、ソニーの上田です」と、冗談なのか本気なのかわからない
独特なあいさつで幕開きした講演だが、続く話しではソニーという会社の歴史やミッションについて触れられた。改めて、ソニーは『テクノロジーの力で未来のエンタテインメントをクリエイターと共創する』というミッションを掲げている。上田氏は「ソニーはあらゆる方面でクリエイターの可能性を広げるための支援をしてきた。『SRH-S1』についても同様にクリエイターの可能性を限りなく広げるためのデバイスだ」と語る。
その後、『SRH-S1』について、事業責任者である近藤博仁氏より、製品の特徴や開発秘話について動画やスライドを用いて説明が行われた。以降、『SRH-S1』の3つの特徴をご紹介していく。

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