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  3. コンビニでの導入も!バーチャルヒューマンの活用事例を紹介

バーチャルヒューマンとは、人とコミュニケーションできるように設計された、デジタル上のキャラクターです。人間のような表情や動作を模倣し、あたかも実在する人間と会話しているような体験が可能です。

近年ではビジネス分野においても活用の幅が広がっており、これまで人間が行っていた仕事の一部をバーチャルヒューマンが担うこともあります。本記事ではバーチャルヒューマンの活用事例を3つ紹介します。関連業務に携わる方のビジネス活用のヒントになれば幸いです。

(過去にTOPPANを取材したいまさら聞けない! 「バーチャルヒューマン」って一体なんだ⁉もぜひ併せてお読みください。)

TOPPAN|VHサイネージシステムを開発

TOPPANは、バーチャルヒューマン(VH)と対話AIを組み合わせたVHサイネージシステムを開発し、接客業務に活用しています。

従来の案内システムでは、高齢者にとってタッチパネル操作の難しさやアニメキャラクターへの抵抗感など、様々な課題がありました。しかし、このシステムは等身大のフォトリアルなVHを使用することで、まるで目の前に人がいるかのような自然な対話を可能にしています。

人物認識センサーを搭載しているため、利用者に話しかけたり向き合ったりする機能も備えており、誰でも抵抗感なくサービスを受けられます。

このバーチャルヒューマンは、「TOPPANバーチャルヒューマンラボ」に設置された「ライトステージ」で計測した高精度な人体データをもとに制作。ライトステージは、顔の形状だけでなく質感までも高精細に計測でき、AI生成技術と組み合わせることで、フォトリアルなVHの生成を実現しています。

株式会社RED STONE|バーチャルヒューマンを制作・提供

(引用:株式会社RED STONE

株式会社RED STONEは、独自のバーチャルヒューマンソリューションを提供しています。同社のAIは、指定されたWebサイトやPDFなどのドキュメントから適切な回答を生成できるため、学習にかかる時間とコストを大幅に削減可能。

導入事例としては、AI受付システムやECサイトでのAI接客、AIアドバイザーなどがあります。

(引用:株式会社RED STONE

また、言葉の話し方や速度、性別・年齢・職業・趣味など、顧客のイメージに応じたキャラクター設定が可能で、オリジナルCGモデルの生成にも対応しています。多言語対応も強みの一つで、50以上の言語に対応しているため、訪日外国人との円滑なコミュニケーションにも活用できます。

ファミリーマート|AIアシスタント「レイチェル/アキラ」

(引用:ファミリーマート

ファミリーマートは約7,000店舗(※出典:PRTIMES)にバーチャルヒューマンのAIアシスタント「レイチェル/アキラ」を導入し、店長業務の支援を行っています。生成AIを活用することで、店舗運営に必要な情報を迅速かつ柔軟に提供できるようになりました。

具体的にはレジ操作やスタッフ育成、緊急時対応などに関する業務マニュアルを音声検索できるようになり、店舗オペレーションの負担軽減につながっています。また、過去の販売実績に基づいた販売計画や売場づくりへの反映も可能となりました。

(引用:ファミリーマート

AIアシスタントの導入により店長は必要な情報を素早く入手でき、円滑な店舗運営が可能になります。バーチャルヒューマンの活用は、店舗運営の効率化と質の向上に大きく貢献すると期待されています。

まとめ

バーチャルヒューマンはAIを活用して会話できる特徴を持つことから、現在は主に接客業務やスタッフサポートに役立てるための開発が多く見受けられます。人間と違い、24時間365日休まずに業務が可能なため、バーチャルヒューマンの活用により人材不足の解消や顧客満足度の向上に繋がる可能性が期待されています。

接客やカスタマーサポートなどの人材不足に悩んでいる方は、バーチャルヒューマンについての理解を深め、自社のビジネスに活用できないか検討してみてはいかがでしょうか。