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2024.10.22

ノーコードAIツールの新星「Dify」とは?特徴と活用方法を解説

(引用:dify.ai

2022年11月にChatGPTがリリースされてからというもの、GeminiやClaude3など日々新しいAIツールがリリースされています。

そんな中、Difyと呼ばれるノーコードでAIアプリを開発、提供できる最新ツールがSNSを中心に注目を集めています。

本記事では、そんなDifyの特徴と主にできることを紹介します。プログラミング不要で簡単にAIアプリが作成できるため、業務効率化や自社専用アプリ開発などの情報を探している方はぜひ参考にしてください。

Difyとは?プログラミング知識不要でAIアプリを作成可能

Difyの最大の特徴は、プログラミングの知識がなくても、AIを使ったアプリケーションを簡単に作れてしまうところにあります。テキスト生成や画像認識など、高度なAI機能をドラッグ&ドロップの直感的な操作で実装できるのです。

Difyのアプリ作成画面

つまりDifyによって、AIアプリ開発のハードルが一気に下がったのです。専門知識をもったAIエンジニアでなくとも、アイデア次第で誰でも画期的なAIサービスを生み出すことができます。

さらに、DifyはWebブラウザ上で利用でき、Googleアカウントがあれば無料で始められます。

(引用:dify.ai

料金プランの概要は以下の通りです。

SANDBOX PROFESSIONAL TEAM
料金 無料 59ドル/月 159ドル/月
メッセージクレジット 200件まで 5,000件/月 10,000件/月
チームと共有 不可 3人まで 無制限
アプリ作成上限 10 50 無制限

無料版(SANDBOX)では200回までChatGPTを利用できるクレジットが付与されますが、使い切ってしまうと有料版に登録する必要があります。

まずは無料で使いはじめ、自社の業務効率化などに利用できると判断できればPROFESSIONALプランに登録すると良いでしょう。TeamプランはDifyを使って他社向けにAIアプリを提供する場合に適しています。


自在なカスタマイズが可能

Difyはコーディング不要のノーコード開発ツールですが、自由度は抜群。汎用的なテンプレートをベースに、自社データを組み込んだり、複数のAIを組み合わせたりと、自在なカスタマイズが可能です。

例えば、オリジナルのチャットボットを作るなら、過去の問い合わせ履歴を学習させることで、自社専用の「AIオペレーター」が完成します。

用途に合わせて、GPT-4o(omni:オムニ)やClaude 3など複数のAIモデルを使い分けられるのもポイント。文章作成はGPT-4o、画像生成はStable Diffusionで、などと役割分担させれば、それぞれの長所を引き出したAIアプリができあがります。

Difyでは複数のLLMを同時に利用可能


公開と分析機能でPDCAサイクルを回せる

Difyの分析ページ

Difyで作ったアプリはURLを発行するだけで簡単に公開でき、ユーザーのフィードバックを集められます。利用状況を示すダッシュボードも充実していて、ユーザー数やインタラクション数など、アプリのパフォーマンスを客観的に把握できるのです。

ChatGPTにもオリジナルのAIアプリを作成できるGPTsという機能がありますが、利用者のパフォーマンスを分析することはできません。

Difyの分析結果をもとにUIや会話シナリオを改善していけば、より洗練されたAIアプリへと進化させることができるのです。

まとめ

DifyはAIを活用したイノベーション創出とともに、企業の業務効率化にも貢献するツールです。プログラミングのスキルよりも、現場の課題やニーズを理解し、それらを解決するアイデアと実行力が重要になってきています。

大企業の業務改善担当者からスタートアップの起業家、学生の研究者まで、様々な分野の人材がDifyを活用し、AI活用の最前線に立つことが期待されます。彼らは、次世代のイノベーションと業務効率化を推進する重要な役割を担うことになるでしょう。

AIのビジネス活用を検討している皆さんもぜひ、Difyを使って独自のAIアプリを開発してみてください。業務の自動化や効率化につながるアイデアが見つかるかもしれません。Difyを起点に、業務改善と未来を変える一歩を踏み出してみませんか。