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2024.11.07

Difyで作る簡単AIアプリ:キーワードから文章とタイトルを同時生成

プログラミングができなくても、簡単にAIアプリが作成できるDifyがSNSを中心に話題になっています。

そこで今回は、実際にDifyを使って簡単なAIアプリ開発に挑戦してみましょう。本記事では、入力したキーワードを元に文章を作成し、生成された文書に合ったタイトル案を同時に提案してくれるAIアプリを作成します。

この記事を別ウィンドウで開いて、一緒にAIアプリを作っていきましょう。(Difyの基礎知識についてはノーコードAIツールの新星「Dify」とは?特徴と活用方法を解説もぜひ併せてお読みください)

Difyのアカウントを登録

まずは、Dify公式サイトにアクセスして、トップページの「始める」をクリックしましょう。

個人情報の入力などは必要なく、Googleアカウントがあればアカウント登録が可能です。「Googleで続行」をクリックします。

Googleの認証が完了すればDifyのアカウント登録が完了です。以下のようなページが表示されれば問題ありません。

新しいワークフローを作成

アカウント登録が完了したら、新しいワークフローを作成します。トップページの「アプリを作成する」項目から「最初から作成」をクリックしましょう。

次に、作成するアプリのタイプに「ワークフロー」を選択し、アプリの名前を入力したら「作成する」をクリックします。

以上で新しいワークフローの作成は完了です。以下のようなワークフロー作成画面が表示されれば問題ありません。

入力ブロックを作成

冒頭でも述べましたが、今回作成するのは「キーワードを元に文章を作成し、その文章にあったタイトル案を提案してくれる」アプリです。

通常のChatGPTであれば2回プロンプトを入力する必要がありますが、Difyにあらかじめ2つのプロンプトを入力しておけば、何度も同じ作業をする手間が省けます。

まずは、開始ブロックの入力項目を設定しましょう。「入力フィールド」の「+」マークをクリック。

今回は短いキーワードを入力するだけなので「短文」を選択します。

次に、変数名とラベル名を入力します。変数というのは、情報を格納する箱のようなイメージです。変数には開始ブロックで入力した文字列や、次のブロックでAIが生成した結果などが格納されます。Difyを使いこなす上で重要な要素のため、理解しておきましょう。

今回はキーワードを入力するので、変数名は「kw」とします。変数名を入力すると自動的にラベル名も入力されるので「保存」をクリックします。

1つ目のLLMブロックを作成

入力ブロックが完了したら、次はLLMブロックを作成します。LLMとは大規模言語モデルの事を指し、DifyではGPTやClaude3、Geminiといった複数の言語モデルを利用可能です。

開始ブロックにマウスオーバーすると右側に「+」ボタンが表示されるので、クリックして表示された「LLM」を選択しましょう。

LLMブロックが開始ブロックの次に繋がるので、プロンプトを入力しましょう。なお、今回LLMは無料版のDifyで利用できる「gpt-4o-mini」を使用します。

SYSTEM欄に以下のプロンプトを入力して、入力したkwを元に文章を作成します。

プロンプト

ユーザーが入力したキーワードを元に、日本語で300文字の文章を作成してください。

入力が完了したら「メッセージを追加」をクリックして、USER欄を開きます。

USER欄に、開始ブロックで入力したkwを反映させます。「/」を入力すると、これまで設定した変数の一覧が表示されるので、先ほど設定した変数「kw」を選択しましょう。これで入力したキーワードを入力したことになり、SYSTEM欄に記載したプロンプトの通りに文章が生成されます。

2つ目のLLMブロックを作成

次に、1つ目のLLMブロックに繋げて、新しいLLMブロックを作成しましょう。

このLLMブロックでは、1つ目のLLMブロックで生成した文章の内容から、タイトル案を5つ作成するプロンプトを入力します。

プロンプト
ユーザーの入力した文章を元に、タイトル案を5つ提案してください。

プロンプトを入力したらUSER欄を開き、1つ目のLLMで生成した文章が格納された変数を受け取ります。1つ目のLLMブロックの名前である「LLM」の{x}text変数を選択しましょう。

以上で2つ目のLLMブロックの作成は完了です。

終了ブロックを作成

最後に、生成した結果を表示するための「終了」ブロックを繋げましょう。

出力変数の「+」マークをクリックして出力する変数欄を作成しましょう。今回はタイトル案と作成された文書を同時に出力したいので、2つ変数欄を作成します。

変数名を入力して、出力する変数を設定します。変数名は何でも問題ないので、今回は1つ目にtitle、2つ目にtextと設定しました。

titleには2つ目のLLMで作成したタイトル案が入った変数を、textには1つ目のLLMで生成した文章を設定します。

以上でワークフローが完成です。

テスト実行・公開

最後に、作成したワークフローが正常に動作するかを確かめるためにテストを実施しましょう。

画面上部の「実行」をクリックして、kw欄に生成したいキーワードを入力して「実行を開始」をクリックします。

今回は「AIツールの効果的な使い方」と入力してみました。生成結果は以下の通りです。

終了ブロックに設定した通り、5つのタイトル案と文章が順番に生成されていることが分かります。

アプリが正常に動作することを確認したら、公開手続きを進めましょう。画面右上の「公開する」をクリックして「公開」をクリックしましょう。

「アプリを実行」をクリックすると、アプリ画面が表示されます。このページのURLを他のユーザーに伝えれば、誰でもあなたの作ったAIアプリを利用することができます。

以上でDifyを使ったオリジナルAIアプリは完成です。

まとめ

今回はDifyを使って、文章とタイトル案を同時に生成するシンプルなAIアプリを作成しました。今回の手順はDifyの基礎となる流れのため、理解すればもっと複雑なアプリを作成する際でも同じ手順で進められます。

Difyを使いこなせるようになれば、複数のWeb記事から情報を収集して要約するアプリや、YouTubeショート動画の台本作成アプリなども作成可能です。

本記事を読んでDifyの基本的な使い方を習得したら、ぜひあなたの業務を効率化できるアプリを作成してみてください。