OpenAIが提供するChatGPTに新機能「ChatGPT search」が実装され、注目を集めています。
ChatGPT searchは、ウェブ検索の情報を用いてより正確な回答を生成できるようになりました。
本記事では、ChatGPT searchの特徴や使い方、Chrome拡張機能について解説します。
(ChatGPTの基礎知識「【話題のGPT-4o! まずその前に】ChatGPTをやさしく解説:初心者でも使える対話型AIツール」もぜひ併せてお読みください。)
ChatGPT searchは、OpenAIが2024年10月31日(米国時間)にリリースしたChatGPTの新機能です。この機能により、ChatGPTはウェブ検索の情報を用いてより正確で最新の回答を生成できるようになりました。
従来のChatGPTは、事前に学習したデータを基に回答を生成していましたが、ChatGPT searchでは、ユーザーの質問に応じてリアルタイムにウェブ上の情報を収集・分析し、回答に反映させることが可能になったのです。これまでもプラグインやWeb検索機能が利用できましたが、今回のアップデート版ではより機能性が強化された形となります。
情報の引用元も明記されるようになったため、最新情報や引用元を知るためにPerplexityなど他のAIチャットボットを利用しているユーザーを獲得することも狙いだと考えられます。
2024年11月4日現在、ChatGPT searchを利用するには有料版のPlusまたはTeamに加入する必要があります。
関連するウェブ上の情報を参照した回答が欲しい場合は、質問文の末尾に「ウェブ検索して」などと付け加えるか、チャット画面下部の検索アイコンをクリックします。
質問を入力するとChatGPTがウェブ検索を実行し、複数のサイトから収集した情報をまとめて回答を生成してくれます。
この際、参照したウェブページへのリンクが回答の下部に表示されるため、より詳しい情報を知りたい場合はリンク先を訪れることもできます。
また、「東京の明日の天気は?」といった質問では、気象情報サイトのデータを基に天気予報が回答に組み込まれます。
「大谷翔平の現在の打率は?」という質問では、スポーツナビやYahoo News Japanから打率や本塁打数などを回答に反映させたりと、リアルタイムな情報提供も可能です。
「情報源」ボタンをクリックすれば画面右側に情報源の一覧が表示されるため、より詳しい情報を知りたい場合はそれらのリンク先を訪れることができます。
ChatGPT searchはウェブブラウザのChrome拡張機能としても提供されています。
この拡張機能をインストールすると、Chromeのアドレスバーから直接ChatGPT searchを利用できるようになります。
ただし、拡張機能を有効化するとアドレスバーのデフォルト検索エンジンが、GoogleからChatGPT searchに変更されてしまう点には注意が必要です。従来のGoogle検索を利用したい場合はデフォルトの検索エンジンを元に戻すか、ChatGPT search拡張機能をオフにする必要があります。
また、ChatGPT searchはGoogle検索に比べてレスポンスが遅い場合がある他、利用制限に達してしまうとしばらく検索機能が利用できない、というデメリットもあります。
用途に応じて、ChatGPTを利用する必要がない場合は拡張機能をオフにするなど、適切な利用が求められるでしょう。
ChatGPTの新機能「ChatGPT search」は、ウェブ検索とチャットAIを組み合わせた新しい情報アクセス手段として注目を集めています。
ユーザーの質問に対し、複数のウェブサイトから関連情報を収集して最適な回答を生成してくれるため、自然な対話形式で必要な情報が得られるのが魅力です。
現在は有料プランに加入するユーザーしか機能を利用できませんが、将来的に無料ユーザーにもChatGPT searchが公開される予定とのこと。さらに、最新モデルo1を利用したより深い調査ができるようになることが明らかにされています。
今後のWeb検索の形を大きく変える可能性があることから、これからのChatGPTのアップデートに目が離せません。