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2024.05.24

Web3の初歩!暗号資産ウォレット「MetaMask」(メタマスク)の使い方

仮想通貨やブロックチェーンに興味がある方なら、MetaMask(メタマスク)という名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

MetaMaskは、NFTゲームやブロックチェーンアプリを利用するために必要な「暗号資産ウォレット(=財布)」アプリです。スマホアプリやブラウザ拡張機能として手軽に利用できます。これがあればNFTを売買するだけでなく、自分で作成する事も可能です。今回はMetaMaskとは何か、始め方から注意点まで初心者にもわかりやすく解説します。

(ウォレットについての解説は、「インターネット上の個人の財布?暗号資産ウォレットとは」をご覧ください!)

MetaMaskとは?イーサリアムベースのウォレットアプリ

(画像引用:MetaMask

MetaMaskは、イーサリアムと呼ばれるブロックチェーンを基盤に開発されたウォレットアプリ。日本語対応かつシンプルな見た目(≒ユーザーインターフェース)のため、はじめてウォレットアプリを利用する方でも簡単に使いこなせます。イーサリアムだけでなくPolygon(ポリゴン)やAvalanche(アバランチ)といった他のブロックチェーンネットワークでも利用可能です。(今の段階では、これらの違いを覚える必要はありませんのでご安心ください!)

ブラウザ拡張機能やモバイルアプリをインストールすればすぐにウォレットを作成でき、さまざまなブロックチェーンに関するサービスを利用できるようになります。

MetaMaskのウォレットの作成方法を解説

ここからは、MetaMaskをインストールしてウォレットを作成し、ブロックチェーンサービスを利用するところまで解説します。

1. MetaMaskのインストール

まず、MetaMask公式サイトにアクセスして、ブラウザ拡張機能またはスマホアプリをダウンロードし、指示に従ってインストールを完了しましょう。

2. 新規ウォレットの作成

MetaMaskを起動し、新しいウォレットを作成します。ログインパスワードを設定した後、ウォレットの復元に必要なシードフレーズ(秘密の回復フレーズ)が表示されます。紙にメモするなどして安全な場所に保管してください。

3. 仮想通貨の送受金・交換

ウォレットが作成できたら、イーサリアムなどの仮想通貨を送受金できるようになります。仮想通貨をMetaMaskに入金する際は、画面中央にあるアドレスをコピーして取引所などから送金します。

MetaMaskから送金する際は「送金」ボタンをクリックして送金先アドレスを入力した後、仮想通貨の数量を入力して送金手続きをしましょう。送金の際には手数料として仮想通貨が必要です。

4. ブロックチェーンサービスの利用

MetaMaskを使えば、さまざまなブロックチェーンサービスを利用できます。MetaMaskが対応するプラットフォームにアクセスし、ウォレットを接続しましょう。

今回は、大手NFTマーケットプレイスOpenSeaを利用する際の方法を紹介します。トップページの画面右上にある「ログイン」をクリックして、MetaMaskを選択しましょう。

MetaMaskが起動するので、画面の指示に従って接続するだけでOpenSeaが利用できるようになります。

MetaMaskを安全に使うための注意点

MetaMaskは便利なツールである一方、セキュリティ面での注意が必要です。ユーザーは自分の資産を守るために、以下の点に気をつけましょう。

シードフレーズはオフラインで管理

シードフレーズは、ウォレットを復元するために必要な12個の単語からなる重要なパスワードです。紛失するとウォレットの復元ができなくなり、他人に知られてしまうとウォレットにある資産をすべて盗まれてしまいます。

PCのメモアプリなどに保管していると、ハッキング被害にあった際にシードフレーズを盗まれる可能性も。オンラインでは保管せずに、紙に書き写すなどオフラインで保管するのがベストです。

MetaMaskユーザーを狙った詐欺に注意

MetaMaskユーザーを狙った詐欺が増加しています。たとえば、X(旧Twitter)で「MetaMask」や「メタマスク」の文字を含んだ内容を投稿すると、多くの詐欺アカウントから返信が届きます。

 

「MetaMask」と投稿した際に返信された詐欺ポスト

記載されているURLにアクセスしてMetaMaskを接続してしまうと、ウォレットにある資産を盗まれる恐れがあるため注意しましょう。

新しいサービスへの接続は慎重に

比較的新しいブロックチェーンサービスとの接続は避けた方が賢明です。ユーザーの資産を盗むために作られた詐欺サイトの可能性がある他、サービスがハッキングされて資産を引き出せなくなる可能性もあります。

どれが危険なサービスか判断するのは難しいため、「KEKKAI」のようなセキュリティ機能をインストールしておくと良いでしょう。

 

(画像引用:KEKKAI

ブラウザ拡張機能としてインストールしておけば、MetaMaskを危険なサイトに接続する前に警告が表示されます。スマホアプリもリリースされているため、初心者の方はインストールしておきましょう。

まとめ

このように、ウォレットアプリは作るだけでなく、セキュリティにも十分な注意が必要です。自分の資産を守るためにもシードフレーズはオフラインで管理し、詐欺対策を怠らないようにしましょう。

しかし、それさえ押さえておけば、今まで「なんだかよくわからない」だったブロックチェーンやNFT、仮想通貨が身近なモノに感じられるはずです。ウォレットがあればNFTを取引する事も、自分で作る事だってできます。(MetaStepではその点も取り上げていく予定です!)

MetaStepでは今後もブロックチェーンやNFTといったWeb3に関する記事を掲載していきます。皆さんの学びを深めるために、まずは自分でトライしてみてはいかがでしょうか?