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2024.07.04

DeFiを活用した暗号資産運用入門|代表的なプロジェクト4選を紹介

DeFi(ディーファイ=分散型金融)は、ブロックチェーン技術と暗号資産を活用した新しい金融サービスです。暗号資産投資をしている方であれば、DeFiを活用して資産運用をしてみたいと考える方もいるでしょう。

しかし、DeFiは種類が多く、それぞれ仕組みが異なるため、初心者にとっては選ぶのが難しいかもしれません。そこで本記事では、代表的なDeFiプロジェクトを4つ紹介します。各プロジェクトの仕組みや特徴について解説するので、自分に合ったDeFiを探してみてください。

(過去記事:DeFiとは?ブロックチェーンが生み出した革新的な金融サービス も併せてご覧ください。)

Uniswap|イーサリアムチェーン基盤の分散型取引所

(引用:Uniswap

Uniswap(ユニスワップ)は、イーサリアムブロックチェーン上で動作する代表的な分散型取引所です。中央管理者が存在せず、ブロックチェーンの仕組みを活用して自動的に取引・運用が行われます。

自動マーケットメイカー(AMM)の仕組みを採用しており、人を極力介さず自動的に取引が進みます。

ここでは「流動性プール」と呼ばれる資金を介してトークンが取引されます。簡単に説明すると、暗号資産が集まる箱のようなものです。ユーザーが暗号資産を注文すると、流動性プールから自動的に支払われます。流動性プールはユーザーが資金を預けることで成り立っており、資金を預けたユーザーは報酬を得られる仕組みです。

購入する人は手数料を安価に抑えられ、資金を預けた人は銀行に資金を預けるよりも高い手数料がもらえるメリットがあります。

PancakeSwap|BNBチェーン基盤の分散型取引所

(引用:PancakeSwap

PancakeSwap(パンケーキスワップ)は、海外の暗号資産取引所Binance(バイナンス)が開発・提供するブロックチェーン「BNBチェーン」上で動作する分散型取引所です。Uniswapとよく似ていますが、取引手数料が安く、より高速な取引が可能です。

2種類の通貨を預けて利回りを得る「Farm」サービスでは、200%を超える高い利回りを得られる通貨ペアも存在します。 

(引用:PancakeSwap

トークンの取引や資金を預けて報酬を獲得できるだけでなく、オリジナルゲームをプレイすることで独自トークンCAKEを稼げるなどバラエティに富んだ分散型取引所です。

 

(引用:PancakeSwap)オリジナルゲームPancakeProtecters

PancakeSwapのゲームはMetaMaskなどの暗号資産ウォレットを接続するだけでプレイできます。

Compound.finance|レンディングプロトコル

(引用:Compound.finance

Compound.finance(コンパウンドファイナンス)は、暗号資産を貸し借りできる仕組み。(=レンディングプロトコルといいます。暗号資産のサービス名の一つという理解でも大丈夫です

Compound.financeでは、貸し手は貸し出した暗号資産に対する利息を獲得でき、借り手は暗号資産を担保として預けることで、他の暗号資産を借り入れられます。

借り入れる通貨によっては、借り入れ報酬として独自トークンCOMPがもらえることも。たとえば、米ドルの価格と連動したDAIというトークンを借り入れると、借り入れ金額の1.14%のCOMPがもらえます。

 

(引用:Compound.finance

借り入れ金利は18.55%ですが、COMPがもらえることで実質的に17.41%の金利でDAIを借り入れられることになるのです。はじめてレンディングプラットフォームを利用するのであれば、長期保有している暗号資産を預けてみましょう。2024年3月時期では、DAIであればCompound.financeに貸し出すことで13.71%の年利を受け取れました。

 

(引用:Compound.finance

Lido(リド)|リキッドステーキングプロトコル

(引用:Lido

Lido(リド)は、イーサリアムブロックチェーン上で動作するリキッドステーキングプロトコルです。

「ステーキング」とは、ブロックチェーンの運営に協力するために暗号資産を預け、対価として報酬を得られる仕組みです。通常のステーキングでは、預けた暗号資産は使用できず、価格が下落した際に損失を抱えるリスクがあります。

しかし、リキッドステーキングでは通常のステーキングと同様に報酬を得られるだけでなく、暗号資産を預けたことを証明するトークン(リキッドステーキングトークン)が発行されます。このトークンは他の分散型取引所で運用できるため、預けたステーキングより、さらに多くの利回りを得られるメリットがあるのです。

また、リキッドステーキングトークンは預けた通貨とほぼ同額の価値を持ちます。他のトークンとの取引も可能なため、急な価格暴落があった際に売却することで、価格変動リスクを抑えることも可能です。

ステーキングを解除する際は、Lidoにリキッドステーキングトークンを返却しましょう。

まとめ

今回は、代表的なDeFiを4つ紹介しました。これからDeFiで暗号資産運用をしようと考えているのであれば、仕組みが比較的簡単なレンディングプラットフォームからはじめてみるのがおすすめです。

保有している暗号資産を預けるだけで金利が受け取れるため、DeFiの利回りの高さを実感できるかと思います。DeFiの使い方に慣れてきたら、2種類の通貨を預けて高い利回りを得るなどの運用もしていきましょう。使いこなせるようになれば、株や投資信託よりも高い利回りを得られる可能性もありますよ。