DeFi(ディーファイ)と言われる、ブロックチェーンと暗号資産を活用した新しい金融サービスが今、注目されています。日本語で「分散型金融」と呼ばれるこの技術。従来の金融システムとは一線を画すもので、上手く使いこなせば手数料を抑えつつ高い金利を受け取ることが可能です。今回は、そんなDeFiの魅力と注意点を解説していきます。
(過去に掲載したブロックチェーンの基礎知識「ブロックチェーンとは何か?仕組みをわかりやすく解説」も是非併せてご覧ください。)
みなさんが馴染みのある一般的な銀行などの金融サービスは、運営会社があり、全ての取引が運営を介して行われています。これは中央集権型金融「CeFi」(シーファイ、Centralized Finance)と呼ばれています。
一方、今回ご説明するDeFi(Decentralized Finance、分散型金融)は、ブロックチェーン技術を基盤とした分散型のシステムで、中央管理者を必要としない金融サービスの総称です。
DeFiの特徴は「スマートコントラクト」という自動化されたプログラムです。自動販売機をイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。購入者が欲しい商品(暗号資産など)を選び、代金を入力。自動販売機がその商品を払い出すというプログラムが自動で実行されるというものだ。ここにCeFiのような運営や管理者は存在しません。にもかかわらず、暗号資産の貸し借りや取引、資産運用などが世界中で日々行われています。
管理者のいない金融システム、なんだか不安にも思えるかもしれません。
なぜ世界中の人々はそれでもDeFiを利用するのでしょうか?