デジタルツインは、現実世界をデジタル上に忠実に再現し、業務効率化や新しい価値を生み出すための技術です。現実世界ではコストや時間がかかるシミュレーションや研究が、低コストかつ短時間で行えるケースが多く、多くの業界で活用され始めています。
しかし、実際にデジタルツインを導入し、活用しようと考えても、どういった企業に依頼すればいいか悩んでいる方もいるでしょう。実は、一から3DCG制作会社に制作を依頼しなくても、デジタルツインを制作できるサービスは存在しています。
今回は、デジタルツイン制作を行っている4つの企業を紹介します。無料体験が可能なサービスもあるため、気になる方はぜひ参考にしてください。
※デジタルツインについての基本的な解説は「デジタルツインとは?メリットや活用事例を紹介」をご覧ください。
(引用:SYMMETRY Inc.)
SYMMETRYでは、デジタルツインプラットフォームSYMMETRY Digital Twin Cloud(シンメトリー デジタルツインクラウド)を開発、提供しています。
特殊な機材や環境は必要なく、Webブラウザ上で3Dマップを作成可能。クラウド上にデータが保存されるため、インターネットを通していつでもどこでもアクセス可能な点がメリットです。
建設現場では、施工データをSYMMETRY Digital Twin Cloudにすることで、別会社とのデータ共有に活用されています。
(引用:ArchiTwin株式会社)
ArchiTwinはデジタルツイン技術を活用し、建設業界における労働者人材不足の課題を解消することを目的としています。
同社が提供するArchiTwinアプリでは、建設現場のデータをデジタル上に再現し、現場への指示をテキストや画像で伝えることが可能です。
また、3DEXPERIENCEプラットフォームは、商品製造の一部分だけでなく、企画から販売までの全工程を1つのソフトウェアで管理可能。
リアルタイムに情報を確認できるため、各部門の連携が強化されます。
(引用:富士通)
富士通が開発・提供するMobility Digital Twinは、自動車や保険、交通などのサービスに活用することを目的としています。
車両に搭載されたカメラから画像データを収集し、デジタル上に車の周りにある道路や事故情報を再現します。保険会社が活用すれば、デジタル上にリアルタイムに再現された事故情報を元に、精度の高い分析が可能。業務効率化が期待できます。
また、カメラから収集した画像を元に、店舗の混雑状況や流行、値段などの情報を取得でき、マーケティングに活かすことも可能です。
今回はデジタルツインを制作する4つの企業を紹介しました。建設現場や製造業、マーケティングまで様々な分野で活用ができそうです。
デジタルツイン制作はヒアリングを行った上で、企業に合わせた形で開発するケースが多く見られます。気になるサービスがあれば、自社にデジタルツインが制作可能か、どのような形で実現できるか問い合わせてみると良いでしょう。