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2024.10.04

【連載】NFT活用で注目! HEXA(ヘキサ)の教科書(第4回)NFTアートの真価に迫る

日本円だけでNFTの発行や売買ができる、日本初のNFTマーケットプレイス「HEXA(ヘキサ)」について学ぶ連載も早くも第4回目を迎えました。1回記事「NFTの活用に障害となることは?」  第2回記事「NFTプロジェクトをどう進めるべきか、どうHEXAを活用すべきか 第3回記事「話題のデジタル住民票サービスを紐解く」も併せてご覧ください)。

第4回のテーマは「NFTアート」。解説だけでなく、吉野さん自らNFTクリエイター「てけほし氏」に取材を行っていただきました。では吉野さん、よろしくお願いします!

株式会社デイジープレイス 代表取締役COO吉野 渉

デイジープレイスでは企画作成、メタバース、NFT、AR等を担当。RobiZy(ロボットビジネス支援機構)主催NFTコンペ「アイデア部門」GPや販促コンペ「協賛企業賞」、徳島DXフォーラム「ソフトバンク賞」など多くの受賞歴あり。HEXA(ヘキサ)との関わりでは、個人でHEXA公認アンバサダー、HEXA公認メタバース建築家を務める。デイジープレイスは法人としてHEXA公認エージェントに参画。

こんにちは、デイジープレイスの吉野です。

NFTアートが持っている価値とはなんでしょうか?消費者がNFTアートに惹かれる理由、そしてクリエイターが提供する独自の価値とは?NFTの所有がどのようにブランド体験やエンゲージメントを拡張し、マーケティングの新たな可能性を生み出しているのでしょうか。

本記事では、NFTアートの価値とその真の活用方法に焦点を当て、デジタルアートが持つビジネスのポテンシャルを探ります。NFTアートが持つブランド価値をどのように活用できるか、その答えを見つけていきましょう。

NFTアートと一般のアートの差

NFTアートと一般のアートには、実は本質的な違いはありません。NFTはあくまでデジタル技術を活用した新たな手段であり、アートとしての価値は変わらないのです。デジタルアートとフィジカルアートの違いも、手法や表現の違いに過ぎず、その価値はどちらも等しく評価されます。

では、デジタルアートにおいて「NFT」と「非NFT」の実質的な違いについてはどうでしょうか?機能面のみで特筆するとむしろNFT優位のようにあると思います。ブロックチェーン技術に支えられたNFTは、唯一無二の所有権証明や取引の透明性を可能にし、デジタルアートの新しい価値を提供します。

デジタルアートはもはや日常に溶け込み、ゲーム、漫画、誌面、広告など多くの媒体で使われております。それがNFTであるかどうかを生活の中で意識しないでユーザーは利用していくのかもしれません。

NFTアートと著作権

このNFTアートをわかりにくくしている点としては、自分のアートが人のものになるという抵抗感です。NFTアートを販売したからといって著作権まで譲渡するものではありません。なので、1点販売でも複数販売でも著作権は製作者自身にあります。だとしたら「NFTを保有することによってどんな価値が得られるのか?」という疑問はあると思います。こちらはマーケットに定義されておらず、発行者に委ねられます。

NFTの活用方法は発行者のアイデア次第

NFTの活用は、発行者のクリエイティビティに大きく依存しています。たとえば、HEXAのようなプラットフォームでは、ユーザーが自身のメタバース空間やバーチャルルームにNFTを飾るなど、デジタル空間での体験を提供していますが、これに留まるのは非常に惜しいことです。

NFTアートの所有者に対し、発行者はその活用法を積極的に提案するべきです。そうすることで、NFTの価値が単なるコレクションにとどまらず、ユーザーのライフスタイルやブランド体験を豊かにするツールとして進化し、より多くのファンや顧客に訴求できるアートへと成長していきます。NFTの用途を広げることは、発行者にとってもブランドや作品の認知度を高めるチャンスになるのです。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは

クリエイティブ・コモンズは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(以下CCライセンスと略)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。CCライセンスとはインターネット時代のための新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を自由に使って構いません。」という意思表示をするためのツールです。CCライセンスを利用することで、作者は著作権を保持したまま作品を自由に流通させることができ、受け手はライセンス条件の範囲内で再配布やリミックスなどをすることができます。

つまり自分の作品の利用をどこまで許可するかの表示です。

原則として制作者のクレジット表記を必須としていますが、個人で楽しむ範囲で再配布可能というものになります。

よってクリエイターによってはCCライセンスの概念事当てはまらない場合があります。

ライセンスの種類によって表記する権利が別れますが、決めることは大きく2つとなります。

CCライセンスの種類

1つは、商用利用可能かどうか。

商用利用を可能とすると、クレジットカード表記は必要なものの自身の作品を許可なく販売してもOKになります。個人の範囲で楽しむのであれば非営利にした方がいいですね。

もうひとつは、二次創作を許可するかです。

これは作品に対する関わり方で変わってくると思います。ファンアートは書いて欲しいけど、同人グッズとして販売されたくないなどあります。

多くのクリエイターは恐らくこうなると思います。

表示—非営利—改変禁止

自身のクレジット表記必要で、個人で楽しむ範囲で二次創作OK 

但し、CCライセンスとは著作品を使いやすくする仕組みですので、例えば非営利であったらクレジット表記を前提にチラシに使用されたり、ワンポイントで意図しないところで使用される可能性もあります。その反面、何かのきっかけで自身の作品を知ってもらう機会も増えるかもしれません。

表記ライセンスはこちらのシミュレータで生成できます。

CCライセンスの表記生成方法

●NFTクリエイター「てけほし氏」に聞くNFTの用途の許容範囲

てけほし氏はHEXAで活躍する発行数734作品の人気クリエイターです。多くのNFT発行者がそうであるように、てけほし氏もNFTの用途を公開しているわけではありません。よって改めて本記事を作成するにあたり、許容の範囲をお伺いしてみました。

てけほし氏は購入者へどんな価値を提供しているのでしょうか?その真価を探っていきます。すべての質問はてけほし氏のNFTを購入した前提となります。

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