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2024.04.30

【連載】くだらなくて、新しい経済圏を創ってみます(第1回)

「くだらない事にこそ価値がある」を提唱するコミュニティ、カバードピープル。Web3を基点に約800人が所属するクリエイティブコミュニティで、MetaStep(メタステップ)も立ち上げ時から応援頂いています。(過去のインタビュー記事も是非ご覧ください)

今回、MetaStep(メタステップ)編集部は発起人のヒオキンさんが「くだらない事を始めた」と噂を聞きつけました。

何やら「こけし経済圏」を作ってみるという、すでに名前からして「くだらない」Web3的な新しいチャレンジをスタートするのだとか。これは・・・コラムを書いていただくしかない。ということで、ヒオキンさんに現在進行形のプロジェクトをありのままにレポート頂くことになりました。「くだらない事にこそ価値がある」をコラムで是非リアルタイムで体感ください。では、ヒオキンさん、あとはよろしくお願いします(笑)

くだらなくて、新しい経済圏〜こけしポイント

約800人の“くだらない事にこそ価値がある”を提唱するコミュニティ、カバードピープルの発起人のヒオキンと申します。「くだらなくて面白い」を軸に、経済圏をつくるための様々なプロジェクトを立ち上げ・運用してきました。

例えば、1,000人が訪れる地域の祭りを主催したり、スポーツ少年団をスポンサーしたり、

離島にビール工房を建設するプロジェクトを進めています。また、カバードピープル関連のNFTを保有する人は1,000人を超えています。

今回、「こけし経済圏」を作ってみるという実証実験をスタートすることにし、その模様をMetaStep(メタステップ)皆様にコラムとしてお届けすることになりました。「こけしポイント」経済圏への挑戦を、ツッコミを入れながら楽しんでください。

目次
・ざっくり言うとどんなプロジェクト?
・ちなみになんで”こけし”なの?
・こけし経済圏の存在意義
・これから

ざっくり言うとどんなプロジェクト?

“くだらない事”や”ムダ”を愛するユーザー間で、コドモ銀行券のようなノリで使うコミュニケーションツール「こけしポイント」経済圏をつくります。ポイント管理、送付、消費を一貫してできるアプリをリリースします。(2024年5月リリース予定です)

こけしポイントはクレジットカードで購入はできますが、換金ができません。法定通貨に結びつかず、同じようなノリのユーザー間で、金銭的価値以外の価値を帯びる、そして暮らしに染み込んで楽しく人生を豊かにできるのかの実証実験です。

AndroidでもiPhoneでも利用可能なアプリ(無料)を作り、ユーザー間でポイントの送受信が可能できるようにします。アプリに内蔵されている“こけしギャラクシー”というゲームでこけしポイントを使用して遊べたり、今日の運勢を占う“こけしおみくじ”(外部サイト)でおみくじを引いたりする事ができます。(1回30ポイント)

将来的には、ユーザーが有機的にこけしポイントを消費する様々なサービスを作っていくことを想定しています。

テスト版こけしアプリのイメージ画像

ちなみになんで“こけし”なの?

最初にお伝えしておくと、深い意味はございません。こけしに特別な愛情や愛着を持っているこけしファンの方でここまで読んでくださった方、本当に申し訳ございません。

秋田出身の後輩のおばあちゃんが理容店を経営していて、そのおばあちゃんがお客さんにこけしを配りまくっているという話を聞いて「なんてシュールなんだ。こけしってウケるなぁ」と昔から何となく思っていたからです。はい、それだけです。(繰り返しになりますが、申し訳ございません。)

引用:Google Map

お金やリソースはかかりますが、アプリやポイントをつくることは誰でもできます。重要なのは、ユーザーが自発的にポイントを使い続けるエコシステムを作ることができるかどうか、が「経済圏を作れるかどうか」の分かれ目だと考えます。

しかも、この“こけしポイント”は換金することができない(金銭的価値がついた商品との交換もない)ので、その設計はますます難しいものとなります。重要な点は、ユーザーが、法定通貨以外のポイントを通じた体験に価値を感じることと、日常的に消費先があるかどうか。

よほどのスケールやインセンティブがない限り、「こけし100ポイントで5%割引になりますよー」ではユーザーは動かない。そもそも金銭的インセンティブが働かない前提の設計になるので、いかに「くだらなく面白い体験」をこけしで消費するかが大事だと考えています。

そのことから“消費する”を中心に考え、「こけしギャラクシー(こけしをユーザー全員で積み上げていくゲーム)」や「こけしおみくじ(こけしポイントを払うと300パターンあるくだらないおみくじ画像が出現)」など、コンセプトにあった消費先をつくることに主眼を置きました。

こけしギャラクシーこけし積み上げ演出シーン

こけしおみくじ画像のイメージ

こけし経済圏の存在意義

現在、日本円やドルなどの法定通貨に換算できるものは世の中にたくさん存在します。というか、それらがほとんどとも言えます。株や仮想通貨、トークン、メルカリで売れるポケカなどがそれです。

経済合理性が重んじられる資本主義の中で、法定通貨だけでは測ることの出来ない価値が、特に近年、フォーカスされるようになったように思います。

その流れで、必ずしも法定通貨に換算できない価値を持ったトークンのようなものを、同じような価値観や感性を持ったユーザーの中で流通する世界があっても良いと考えています。

特定のコミュニティの中では価値が認められているけれど、外側ではその価値が認められていないもの…….

その世界はこれまでにも存在していました。

限定のAKBの写真集、マニアックなソフビ、ビックリマンシール…..etcがそうでした。そういった限定的なコミュニティの中で通用する価値をトークンのようなもの(ポイント)に変換して交流ツールとして、主にインターネットを通じてつながったコミュニティで成立するかどうかの実証実験という側面もあります。

“くだらない”や“ムダ”を愛する人々の間で、コドモ銀行券のようなノリで、経済的インセンティブの外側でやりとりされるポイント経済圏は、新たな法定通貨以外の価値というものを提示する一例になると思います。

これから

現在、アプリ開発のためのクラファンをチケミーというプラットフォームで募集しています。

販売期間は2024年5月31日です!まだまだ“くだらない”“ムダ”への扉は開いています!

すでに50人を超える方々(MetaStep様含む!)からご支援を頂いております。リリース時に100人の支援者が集まっているとスムーズなスタートの後押しになると思うので、そのラインを目指して現在絶賛募集中です。“くだらない”や”ムダ”を愛する人はぜひ、よろしくお願いします。

まずは、ベータ版から開始。初期で参加してくださる方々の間で、規模よりも満足度を重視しながら運用していきます。より良い体験価値を生むためのアップデートを、都度繰り返していく形で進めていく予定です。

スモールスタートしながら、きちんと機能する事がわかった段階で、徐々に、じわりじわりと様々なコミュニティやシチュエーションで面白い使い方を発見していければと思っています。

「Web3時代の新しい経済圏づくり」などと、MetaStep編集部さんには壮大にあおりまくって頂きましたが、こけし経済圏はどうなっていくのか。いや、どうなってしまうのか。

また次回のコラムでお会いしましょう。お読み頂き、ありがとうございました。

採用広報向けのクリエイティブ制作やSNS運用のサポートをする会社を10年間経営。202110月にWeb3領域に参入。20222月、カバードピープルコミュニティを立ち上げ。コミュニティ運営、事業創出、お祭りやカンファレンスを含む複数のイベントの企画・実施に携わっている。

ヒオキン

関連リンク

カバードピープル

カバードビレッジ(3,333点のジェネラティブNFTコレクション/イーサリアムチェーン)

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