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2024.06.18

音楽もNFTに!?OpenSeaで購入できるNFT音楽コレクション3選

NFTを使ったビジネス展開を考えているのであれば、業界最大手のNFTマーケットプレイス(インターネット上でNFTを売り買いできる取引所)OpenSea(オープンシー)についての理解が不可欠です。一般的にはNFT=デジタルアートというイメージが強いため、アート制作をしない方にとっては少しハードルが高いかもしれません。しかし、他の形でNFTを作ることも可能です。例えば、音楽作品もNFTとして販売されています。

そこで今回は、代表的な音楽NFTコレクションを3つピックアップして紹介します。NFTに興味を持たれた方や、これからNFTを活用した新しいサービスを展開したいと考えている方は是非参考にしていただき、ビジネス活用のヒントにしていただければ幸いです。

(過去に掲載したOpenSeaの基礎知識「OpenSeaの初心者向けガイド!特徴や始め方、注意点を解説」も是非併せてご覧ください。)

3LAU(ブラウ)|Ultraviolet Loyalty(ウルトラバイオレットロイヤリティ)

(引用:X

2024年DJ・音楽プロデューサー3LAU(ブラウ)は、2021年2月に自身のアルバム『Ultraviolet』の発売3周年を記念し、33個の音楽NFTをオークション形式で販売。最も高価なものは366万6666ドル(当時約4億円)で落札され、24時間で合計1160万ドル(約13億円)を売り上げたことで注目を集めました。

購入者には3LAUのWebサイトでの未発表音源へのアクセス権や、Ultravioletに収録される11楽曲の新バージョンの試聴権が付与されるだけでなく、レコード盤も提供されました。

また、オークションの入札に参加したすべてのユーザーに『Ultraviolet Loyalty』NFTが無料配布。入札額が大きい入札者ほどレア度の高いNFTを獲得でき、未発表曲へのアクセス権が与えられました。

(引用:X

2024年5月時点では、0.55ETH(約25万ドル)から出品されています。

(引用:OpenSea

3LAUが実施したこの音楽NFTの販売手法は、これまでの「低価格で多くのアルバムの枚数を販売」するという音楽業界の慣習を一新させる可能性があります。

Snoop Dogg(スヌープドッグ)|Dogg on it: Death Row Mixtape Vol. 1(ドッグオンイット デスロウミックステープ)

(引用:OpenSea

2022年3月、アメリカの人気ラッパーSnoop Dogg(スヌープドッグ)氏が、OpenSeaにおいて『Dogg on it: Death Row Mixtape Vol. 1』と名付けられた音楽NFTコレクションをリリースしました。

このコレクションは、BAYC(Bored Ape Yacht Club)やCryptoPunksなど既存のNFTデジタルアートに、アカペラ・インストルメンタル・リズムのみ・フルソングの4パターンの音源を組み合わせたものです。

2024年5月時点では12MATIC(約1,200円)から出品されています。

(引用:OpenSea

購入者は音源を自分の曲としてリミックス・マスタリングができ、商業利用ができる点が特徴。二次流通(購入者が再度OpenSeaに出品すること)も活発に売買されており、2024年5月14日時点で総取引金額が1,084ETH(約5億円)を超えることから、その人気ぶりがうかがえます。

AmPm(アムパム)|Intro(イントロ)

(引用:avex

日本人クリエイティブユニットAmPm(アムパム)が、未公開楽曲『Intro』をNFTとしてリリース。2021年3月19日から12日間オークション形式で販売され、2.7ETH(当時約54万円)で落札されました。世界で1枚だけの限定アイテムで、購入者は楽曲のフルバージョンの視聴が可能。日本人アーティストによる音楽の未公開楽曲限定視聴権NFTは初の事例です。

2024年5月現在「Intro」は出品されておらず、保有者にオファー(購入希望金額を伝えること)することで購入できる可能性があります。

(引用:OpenSea

商品詳細ページでは12秒間の楽曲を試聴できるため、気になる方はアクセスしてみてください。

まとめ

今回はNFTマーケットプレイスOpenSeaで取引されている3つの音楽NFTコレクションを紹介しました。音楽NFTはこれまでの音楽業界の慣習であった低価格で多くのCD・音源を販売するといった流れに逆行し、希少性を持たせて高額で販売する販売手法をとるケースが多く見られます。

クリエイターの新しい収入源となる可能性が期待されていることから、音楽業界に携わる方はぜひ参考にしていただき、ビジネス活用方法をご検討ください。

(過去に掲載した「NFTを作ろう!OpenSeaでデジタルデータをNFT化する方法を解説」記事も是非併せてご覧ください。)