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2024.04.25

OpenSeaの初心者向けガイド!特徴や始め方、注意点を解説

NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)をビジネス活用するうえで、NFTのマーケットプレイス(インターネット上でNFTを売り買いできる取引所)である「OpenSea(オープンシー)」について、理解を深めておくことは不可欠です。

MetaStep(メタステップ)の「初心者向け」カテゴリにある本記事は、まだOpenSeaを知らない方、聞いたことはあるが使ったことがない方、改めて理解を深めたい読者の方が対象です。
OpenSeaとは何か、特徴、始め方、利用する際の注意点について解説していきます。是非、学んでいきましょう。

OpenSeaとは? 世界最大級のNFTマーケットプレイス

(引用:OpenSea

OpenSeaは、世界最大級のNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスです。NFTとは、ブロックチェーン技術を使って、デジタルデータに固有のアドレスを割り振ることで本物だと証明する仕組みです。一番の特徴は『コピー・改ざんができない』という点が挙げられます。 従来のデジタルアートはコピー・改ざんが簡単だったため、作品としての資産価値が生まれにくいという問題がありました。

その特徴を生かし、主にデジタルアートや音楽、ゲームアイテムなどの分野で利用されています。NFTを購入したユーザーがNFTを再度出品して販売した際に、NFTを発行したクリエイターにも再度報酬が支払われる「ロイヤリティ」と呼ばれるシステムが存在する点も特徴です。

OpenSeaでは、ユーザーがNFTを簡単に売買できるほか、デジタルデータをNFTとして発行することも可能です。OpenSeaはNFTを取引する際には欠かせないサービスとしての地位を築き、世界中からユーザーが集まっています。

OpenSeaでのNFT取引の始め方

OpenSeaを使用するにはまず、仮想通貨やNFTを保管するためのウォレットアプリが必要です。これからウォレットアプリを導入する方は、日本語対応で使いやすいMetaMask(メタマスク)がおすすめです。Chromeブラウザの拡張機能としてインストールでき、スマホアプリもリリースされています。

ウォレットアプリが用意できたら、OpenSeaにアクセスして画面右上の「Login」ボタンをクリックしてOpenSeaとウォレットを連携しましょう。

これでOpenSeaでNFTを取引できるようになりました。個人情報の登録は必要なく、審査もありません。

OpenSeaでNFTを取引する際に必要な仮想通貨

OpenSeaではNFTの取引に仮想通貨が使用されます。代表的な通貨は、ETH(イーサリアム)です。

多くのNFTはイーサリアムを基盤に作成されていることから、イーサリアムプラットフォームでの手数料支払いなどに使用される仮想通貨ETHで取引されます。

NFTを売買する際にはイーサリアムネットワークの使用料として、数百円から数千円のETHが購入費用とは別に必要な点に注意しましょう。

 

他にも、WETH(ラップドイーサリアム)、ポリゴン(MATIC)などもよく使われています。

WETH(ラップドイーサリアム)は、出品されている価格よりも安価な金額での購入を、オーナーに提示する際に使用される通貨です。ETHの価格と連動しており、OpenSeaのアカウントメニューからETHをWETHに変換できます。

ポリゴン(MATIC)は、イーサリアムの処理速度の遅さと取引手数料の高さを解消するために開発されたPolygonチェーンで使用される通貨です。

Polygonチェーンで発行されたNFTを取引する際に使用し、取引手数料として別途数円から数十円のMATICが必要です。

OpenSeaでNFTを購入する際の注意点

簡単にNFTをユーザー間で取引できる便利なOpenSeaですが、注意点も存在します。うっかりしていると偽物のNFTを購入してしまったり、ウォレットに保管している資産を盗まれてしまうため、これから説明する内容をしっかりと押さえておきましょう。

偽物に注意

OpenSeaでは、偽物のNFTが多く販売されているため注意が必要です。NFTに割り振られているアドレスは複製不可能ですが、見た目がそっくりで違うアドレスのNFTは簡単に発行できてしまうからです。

NFTの販売ページからスクショを撮り、OpenSeaでNFTとして発行するだけで偽物はすぐに作れてしまいます。

NFTを購入する際は、必ずNFTプロジェクトの公式ページやX(旧Twitter)アカウントからOpenSeaにアクセスするようにしましょう。

ウォレットに届く不審なNFTに注意する

OpenSeaでNFTの取引をしていると、知らないNFTがウォレットに届いていることがあります。NFTに記載されているURLにアクセスしてウォレットアプリを接続してしまうと、資産を盗まれてしまう可能性があるため、注意が必要です。

フィッシング詐欺に注意

OpenSea本物そっくりに作られた偽サイトに誘導され、個人情報やウォレットの資産を盗まれるフィッシング詐欺が多発しています。

SNSなどで繋がったユーザーからOpenSeaのアドレスだと言われてURLが送られてきても、安易にアクセスしてはいけません。

必ずOpenSea公式X(旧Twitter)や、DeFiLlamaなどのブロックチェーンサービス情報サイトからアクセスするようにしましょう。

まとめ

OpenSeaでは、だれでも簡単にNFTを取引でき、デジタルデータをNFTとして発行可能です。更に、出品に審査が必要ありません。また、ユーザー数や取引アイテム数も世界最大規模。自身でNFTコレクションを作成して販売するのであれば、もっとも適したNFTマーケットプレイスだと言えるでしょう。

しかし、多くのユーザーが集まっていることから、フィッシング詐欺などの被害も多発しています。本記事で紹介した注意点やリスクを十分考慮した上で、NFT取引を行う必要があります。

メリットとデメリットを正しく理解し、ビジネスに活用していきましょう。